連載:気まぐれゲーム雑記 第548回:実況動画の在り方について、落としどころを模索する時期が近いようです
気まぐれゲーム雑記
第548回:実況動画の在り方について、落としどころを模索する時期が近いようです
何を持って良しとするか。
Win-Winの関係になるには色々と大変そうです
AZです。ご近所に居酒屋があるのですが、今の時期に夜中ちょっとでも騒がしくなると「ワールドカップの影響か!?(ガタッ)」と気が気でない心持ちな昨今、皆々様はいかがお過ごしでしょうか?
ところで、PCのインディーゲームとしても知られている「Fez」の開発者ことPhil Fish氏が、ゲーム実況動画を批判したと話題になっています。
Fish氏は「YouTuberは開発者へと利益を大きく分配すべきだ、彼らは開発者らのコンテンツを盗んでいる」とツイート。「広告の収益は開発者たちと共有されるべきだろう。これはYouTubeに組み込まれるべきものだ。それ以外は基本的に海賊行為だ」と、ゲームを実況し収益を得るYouTuberらを痛烈に批判しました。
またFish氏は「もし君が私のコンテンツを借りてチャンネル上で利益を得たのなら、君は私に金の借りがあるということだ。単純なことだよ」とも発言したほか、「もし映画を買ったとして、全編を無料でみんなに見てもらうように配信することは許されるのか?いやそんなことはない、なぜなら違法行為だからだ」と解説。映画の違法アップロードとゲームの実況配信が同種の行為であるとの見解を示しています。
[引用元:インサイド]
まぁ、わからんでもないですね。
昨今、やたらめったらゲーム実況が持ち上げられるようになり、ちょっとした違和感さえ覚える状態になってきました。そもそも、実際に「実況してない」生放送までゲーム実況動画として括られているのは、いささかアレな感じが否めないでしょう。厳格にどうにかしろ、とかそういう問題でもなく、ただただブームのように話題になるのは危惧すべき話でもなかろうかと思うわけです。
元より、著作権的な問題を抱えたままで突き進んでいるのが厄介な問題にもなっている動画関連の話題なのですが、あの任天堂さえも動画向けのアフィリエイトを始めるという発表さえする時代です。実況を含めた、ゲーム動画の在り方その物が変わって来たという事ではあるのですが、当然ながらPhil Fish氏の見解も決して間違ったモノではありません。むしろ、当然の権利とも言えましょうか。
とはいっても、インディーゲームは中々広がりを見せない。そういった中で、プレイヤーが勝手にコンテンツにしてくれるプレイ動画や実況動画は宣伝手段として大きなモノがある……と考えているインディーな方々も多い様には思えます。テラリア(英語版)やらBanishedやら、動画をアップする許可を出しているのをみると、そういった事を強く感じたりもするわけです。
しかし、今更「ゲーム動画関連を廃れさせろ!」みたいな方向に舵を切るのは愚の骨頂であるという風潮になっておりますし、結局のところ開発者とプレイヤーがWin-Winの関係になれる落としどころを明確にしていく必要はありそうです。日本メーカーはこの動きにノリ遅れた感満載となっておりますが、どのようにして盛りあがっていくのかは今後動画も作っていこうとしている身として、しかと見届けておきたい限りでございます。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:実況動画についての話題があったので、まぁそろそろしっかり決めていこうぜ? 的な事は思ったよーってなお話です。
:そもそも、最初はアウトなところから始まったからなぁ。
:むしろ、日本はストーリーやら何やらでアウトなモノが多いから、そちら方面はどうしても波に乗れないって感じもしてるけどね。でもまぁ、利用出来るところは利用するってスタンスになるのが理想かと。PS4もそういった部分をウリにしたわけだし。……わたくし、実況はやりませんけどネー。
:一人身だったら普通、ゲーム中は無言だもんなぁ。
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実況動画の可否については、ゲームの内容と、開発元の判断次第…かな?
「実況プレイ動画の投稿は、各自ご自由にどうぞ。アップロード者が、プレイ動画で広告収入を得ても構わないよ!」
と、公式サイトで名言しているインディーズ・ゲーム会社も、中にはありますし。
今どき、「プレイ動画の投稿は一切許可しない」とするルールの方が珍しいようにも思えます。ゲーム実況主がプレイ動画で得た利益を、ゲーム開発元に還元する関係が上手く構築されるのが理想的ですね… なんか、AZさんの意見と丸かぶりになっちゃったな。