連載:気まぐれゲーム雑記 第520回:ゲームがたくさん出る事と、その質のバランスは実に難しい
気まぐれゲーム雑記
第520回:ゲームがたくさん出る事と、その質のバランスは実に難しい
腐るほどタイトルが乱立する様は、昔を思い出します。
プレイする人にとってはどちらが良いのか
AZです。社会的地位の高い人の声が聞き取りづらかった時の不毛感は、社会に出ずとも経験できてしまうモノです。
ところで、まだ1年の半分も過ぎていない状態ですが、Steamでは今年のリリースタイトル数が昨年のリリースタイトル数を越えたというのが明らかになったそうです。
海外メディアGamastraは、2014年に入ってから現在までにSteamでリリースされたゲームタイトルの本数が、2013年全体の数字をすでに上回っているという統計結果に言及、大量生産へとシフトしていくインディーゲーム業界のマーケティング戦略に警鐘をならしています。
[引用元:Game*Spark]
物量で攻めるは兵法でも重要なポイントですね。
と、冗談はさておきまして。このゲームが特定のプラットフォームになだれ込む様というのは、今の日本におけるスマホ事情にも似た光景にも見える気がしないこともありません。実際Steam Greenlightでも、スマホ用のタイトルをPC仕様で出すために持ってきたというタイトルが多いのが現実となっています。
ともなると、気になる点はクオリティ面です。元々インディーゲームは、クオリティが飛び抜けて高いと言えるモノが少ないという現状があります。以前、Steamでは買われたタイトルの37%しかプレイされていないという報告があったくらいですし、バンドルで買ったタイトル群でも目的のモノしかプレイしないという人も多いでしょう。クオリティが高ければそれなりにしっかりプレイする事も想定できますが、基本的には期待されていない位置付けである事が窺えます。
Steamの場合、クオリティの問題はSteam Greenlightが一番に挙げられる気がしないこともありません。Steam Greenlightは、完成度やらクオリティが精査されないまま通ってしまうからです。ですが、現時点で運営元のValveはSteam Greenlightを廃止する意向を示しているのをみると、将来的にどうなっていくのかは未知数でもあります。……とはいっても、今でもSteam Greenlightはタイトルを募集していますので、当面は続きそうな雰囲気もありますが。
ともあれ、クオリティの問題は当然解決していって欲しいところではありますが、今の日本ゲーム市場を見ているとタイトルが多いことに越したことはないと思えてしまうのもまた事実です。どういったバランスが良いのかは皆目検討もつきませんが、より多くの人に楽しまれるようなゲームがたくさんの人の目に触れる事を願いたいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:インディーゲームが大量に出てきてるんだけど、質も問われるんじゃない? ってなお話です。
:わからんでもないが、インディーゲームにどの程度まで質を問うかは難しいんじゃネーの?
:その通りですなぁ。インディーゲームだからこそ昔のファミコンとかスーパーファミコンライクなモノが作れるわけで、そこにどういった質を求めるのかは非常に難解です。でもまぁ、少ないよりは良いのかもしれんし、たくさんある中からダイヤの原石みたいなゲームを見つけ出すのも面白いと思うわけでして。……あまりそういう人はいないのかな?
:……まぁ、多いとは思いがたいよなぁ……。
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