連載:一週間(2014年2月9日~2月15日)を振り返るコラム的な何か 第80回:CEROの話題で賑わった一週間

一週間を振り返るコラム的な何か
第80回:CEROの話題で賑わった一週間

早く、自己責任のある世の中になって欲しいと願って止みません。

オリンピックは、どの国でも頑張って欲しいモノです。

AZです。容赦なく寝不足です。

さて、2014年2月9日~2月15日までで一番見られた記事は「CEROの仕事はゲーム好き以外に向けたモノ……なんて事は大体わかってた」でした。CEROを疎ましく思っている人も多いようです。あとは、今週はまんべんなく見られていたようで、あえて特記すべきモノがないという困った事態ですので、CEROの事についてきちんと言及しておこうかと思う次第です。

誰が為の規制であり、何のためにやるのかが重要

CEROと言えば、海外ゲーム好きにとっては非常に面倒な存在です。そのオリジナル感をモノの見事に消し去る基準を設けているとも見る事ができ、こういった話は国単位で問題となる表現規制の事案とも言えるでしょう。

CEROの基準は、先も書いた通りゲーム大好きっ子達からすれば「訳の分からない」基準となるケースがあります。昨今においては、YouTubeからPVが削除されるくらいセクシャル描写がギリギリすぎるラインを突っ走っているメーカーが出る中で、「セインツロウ4」などPVに大量のモザイクがあろうともYouTubeから消されないZ指定のタイトルにもかかわらず、日本だとなぜかモザイクが規制されるという謎仕様。CERO的に言ってしまえば、メーカーの自主的な規制という事ではありますが、何ともハテナな部分に思えてなりません。

結局のところ誰に対しての規制かと言えば、ゲームを知らないのにゲームというモノに対して口うるさく言ってくるであろう方々の為への予防であるというオチの付け所が一番無難と言えます。まぁ、今ならいざ知らず、昔はゲームそのものが悪と見なされていた時代もあったわけで、「業界としてしっかり予防しているのです!」という対外的アピールは必要とも言えるのは、そんな時代からゲームをやり続けた身としてわからないでもありません。真面目なところ、「非実在青少年」がどうたら、といった話題が出ないだけマシとも言えるところはなきにしもあらず、でしょうか?

買うも買わないも自分で選んだのだから、基本的には自分の責任である

ゲームを買うも買わないも、結局のところは自己責任の一言に尽きます。海外ではPCゲームも多く普及しているためそういった考えが比較的浸透しやすいのですが、こと日本においては非常に残念な事に、誰かのせいにしてないとやってられないと言えてしまいます。MMOのベータテストでさえマトモにプレイできないと運営に文句を言い、MODの導入でさえ誰かのせいにする人もいるのですから困ったモノです。

しかして、あくまでもそれは「基本的な情報を踏まえた上で」という事も言えます。某ゲームのように、PVでひたすら消費者感情を煽り立て、ゲームシステム情報は一切出さないまま発売に踏み切るようなスタンスは、ただひたすらに消費者の信用を失うだけでしょう。……国内でどれだけのメーカーが信用できるのか、統計を取ったら面白い結果が出るかもしれません。

なんにせよ、CEROに対しては対外的な部分に媚びるのではなく、きちんとゲームとしての基準はどこにあるのかを提示して欲しいという思いが強いのは言うまでもありません。ゲームをするのはゲームを買う人であって、文句を言ってくる人達ではないのです。そういう人達に理解してもらう方が、組織の運営として健全なようにも思えます。

……とはいったところで、昨今におかれましては、どうにもセクシャル描写が程を過ぎている感がなきにしもあらずで、どこかで歯止めをかけないとよろしくないような気がしないこともない中、セクシャル描写は更に加速しても良いのでは? という意見がCERO内であるというのには驚きを隠せません。改めて、表現の自由に対して感じるところは人それぞれである事を痛感させられます。しかし、だからこそゲームの表現に対する基準は「ゲームをする人の為のモノであって欲しい」と願わずにはいられませんね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:CEROの話題が一番見られてたみたいなので、思うところをざっと書いてみました。

しゃきーんさん:まぁCEROにも色々あるんだろうけど、ある程度はゲームをする側に立って欲しいとは思うな。

しょぼーんさん:やっぱり基準を作る難しさは垣間見えるね。でも、ゲームを知らない人のための予防線だとしても、ゲームをする人達から疎まれたら話にならんのでは? とも思う。……外からも内からも文句を言われない基準とは、げに難しきかな。

しゃきーんさん:それぞれ人の感性が違う以上、そこに差異が生まれるのは仕方がない事だからなぁ。とはいえ、Z指定のゲームはそのまま海外と同じくらいの配慮はして欲しいもんだわ……。

連載:一週間(2014年2月9日~2月15日)を振り返るコラム的な何か 第80回:CEROの話題で賑わった一週間に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

しょぼーんさん

しゃきーんさん

コメント (2)

名無しのゲーマーさん

第三者によって勝手に 「これは見てOK、これは見ちゃダメ」 と線引されるのは我慢なりませんね。子どもならいざしらずこっちは成人した身だし、自分で見るものは自分で決めるから、余計な手出しすんなっボケッ!! …と中指をおっ立ててCEROの団体様と規制する連中を思い切りひっぱたきたいです。
規制が強いコンシューマーのゲームに嫌気が差して、比較的規制が緩いPCに乗り換えた身なので、PCにまでCEROの審査が及ぶような未来は本当に勘弁して欲しいです。
…CEROの専務理事は、後釜を鈴木史朗氏にでも譲って引退してくれないかなぁ。

AZ@管理人

洋ゲーなどの販売網を考えたら、PCまで規制対象云々というのは難しいでしょうね。
とはいっても、国内大手メーカーがパブリッシングするタイトルに限っては、違ったようになっていくとは思いますが……。
いずれにせよ、CEROとゲームをプレイする人とそうじゃない人、それぞれに隔たりが大きいのは確かな事です。その差を上手く埋めていくような活動をして欲しいものですねぇ。(´・ω・`)

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