連載:気まぐれゲーム雑記 第453回:ゲームの価格の価値は時代と共に変動している
気まぐれゲーム雑記
第453回:ゲームの価格の価値は時代と共に変動している
ゲームは高価な遊びだったわけですが……。
価格の問題は難しいのです
AZです。カレーハウスCoCo壱番屋のカレーは初期状態で辛いと思うのですが、辛いからといって苦手なわけじゃないと声を大にして言いたいです。
ところで、The Elder Scrolls Online(以後、TESO)のベータが行われている最中ではありますが、何やら賛否両論が出ているという紹介記事が出て来ました。
広大なフィールドや探索要素、作業的でないクエストの数々や世界観設定、キャラクターの成長の方向性が多様、エルダースクロールズシリーズの戦闘に近いプレイフィールを得られるといった肯定的な意見もみられるが、60ドルのパッケージ+月額15ドルにふさわしいのかという部分に関してかなりのメディアが言及していたのが印象的だ。
[引用元:Kulturさん]
このあと、Kulturさんでは各メディアがどういった論調なのかを紹介していますが、どのメディアも「昔のMMOスタイルで新しさはないので、15ドルの価値が見出せるのかどうか」といった雰囲気になっています。まぁ、私としては想定の範囲内という雰囲気がしないこともありません。
そもそもですが、より多くのMMOをやっていれば、コンテンツ消費型のMMOのその本質は似たり寄ったりであるという答えに行き着くのは、そう時間もかからない事でしょう。だからといって、TESOがつまらないとかそういうつもりはまったくなく、コンテンツ消費型で従来のMMOっぽい雰囲気を出す中どれだけ存在感をアピールできるかに注目していたりします。
問題は、月額15ドルの価値があるのかどうか、という点です。これは、MMOに限らず他のゲーム多数にも言える事でしょう。今現在、ゲームの価格帯は在り方で色々と変化しています。それこそ、スマホなどで見られるカジュアルな無料ゲーム(でも課金ゲー)から据え置き機まで、ビジネスとしてどういう形でやっていくべきなのかを色々なメーカーがトライアンドエラーな精神で模索しています。……まぁ、そのトライアンドエラーに付き合わされる方は本当に可哀想に思いますが。
かつて、任天堂は「ゲームの価値を守りたい」という発言をしていましたが、その価値を見出すのはゲームをプレイする人自身になるわけで、そのプレイヤー達に受け入れてもらえる作品を作るのがゲームメーカーの役割という事になります。ビジネスモデルの変化などで大きくゲーム市場が変化しそうという中、ゲームは娯楽としてその価格に見合う価値なのかどうかがより求められていきます。どのゲームメーカー様におかれましても、プレイヤーが望むであろうゲームをより一層頑張って開発していって欲しいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:何やら、The Elder Scrolls Onlineが月額15ドルの価値があるのかどうかって感じでメディアの論調が分かれてるらしいっつーんで、そりゃまぁ同じ金額出してより楽しめる方をプレイするのがプレイヤーだし、似た様なゲーム体験しかできないならそう言われちゃうのも仕方がないのかな、とは思うのです。
:ふむ……。ゲームの価値ってのは難しいな。
:そりゃまぁ、十人十色の答えがあるからね。それに、発売当初と半額以下になった後じゃまた価値も変わるだろうし。そこはもう娯楽だから、最初から面白いって言わせないと後が厳しくなるだけなんだよね。……だからこそ、ゲームは炎上とかさせずに良いモノを売り続けるべきだと思うんだけど……。
:ビジネスが先行している限り、そういうスタンスを打ち出せるメーカーはそう多くもないんだろうなぁ……。
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F2P形式のゲームが今後コンソールでも増えていくんじゃないかなって思います。
PS4で出るdeep downもF2Pですし。
ただF2Pはストーリー重視なゲームには向かないと思うので、そういうゲームは買い切りで完結するようにしっかりと作りこんで欲しいですね。