連載:気まぐれゲーム雑記 第446回:「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」の一件は今後どうなるのか?
気まぐれゲーム雑記
第446回:「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」の一件は今後どうなるのか?
悪かった事の方が多いわけですけど。
まずは前提の話から
AZです。中途半端な運営は好きじゃありません。
さて、早速ではありますがスクエニのスマホゲーム「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」が今もっぱら話題になっているようでして。いわゆるガチャのサービスを中止し、有料アイテムの返還をするという騒動にまで発展しました。
「まほうの地図ふくびき」について、サービス向上を目的とする仕様変更を実施するため、一時的に「まほうの地図ふくびき」の提供を停止いたしますことを、お知らせいたします。
新しい仕様が実装され次第、「まほうの地図ふくびき」の提供を再開いたしますので、「まほうの地図ふくびき」再開までの間、しばしお待ちいただけますよう、お願い申し上げます。
~中略~
ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」のサービス開始から「まほうの地図ふくびき」の仕様変更前までに「金の地図ふくびき」をご利用された回数に応じた個数のジェムおよび「銀の地図ふくびき」をご利用された回数に応じたポイント数のサポートポイントをご利用になったIDへプレゼントいたします。
■プレゼント内容
「金の地図ふくびき」1回につき500ジェム
「銀の地図ふくびき」1回につき200サポートポイント
[引用元:スクウェア・エニックス BRIDGEさん]
これはまた、思い切りましたね。あくまで公平を期すためのプレゼントという形にとどめている当たりも、ちょっと面白いところではあります。ついでに「返金」ではなく、有料アイテムである「ジェム」の返還である事は踏まえておきましょう。
話を始める前に、まずは事の流れを整理しておきましょう。
「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」は、「神撃のバハムート」などで知られている“Cygames”が開発・運営を担当しているスマホゲームです。4日でDL数が100万を超えるなどで話題が集まりましたが、話は徐々に有料アイテム「ジェム」を使ったガチャ要素である「金の地図ふくびき」に集中し始めます。そのガチャ要素で、ほとんどレアモンスターが出ないと話題になります。
個人的に大きく不満に思っているのが課金のレアガチャについて。
S〜Fまであるレア度のなかで、レアガチャで当たるのはレア度Dから。
しかも、「今なら竜王2倍!」とイベントを行っているがまったく当たる気配がない。
自分の周囲の運が悪いのかも知れないが、2万円でレア度A1体、10万近く購入して未だ竜王が出ないなど、悲惨な話を聞く(ちなみに、唯一竜王を当てたのは8万円払った男だった)。
[引用元:ゲームキャストさん]
前持って書いておきますが、ゲームキャストさんではゲームそのものは褒めており、あくまでもガチャ要素に不満を持っているというレビューになっていました。そういったガチャでレアが出にくいに端を発した話題は、2chを中心にGoogleやAppleに対して返金を求めているという形になっていった事をねとらぼさんが伝えています。
本作では有料アイテムの「ジェム」を使って引く「金の地図ふくびき」というものがありますが(要するにガチャ)、確率設定が非常に厳しく、上位ランクのモンスターが出現する「金の地図」はほとんど出現しないと言われています。にもかかわらず、ふくびきを引く画面では、表示されている地図の8割が金色。見かけ上の「金の地図」率と実際の確率が合っていないのは不当表示ではないか――ということで、返金を求めるユーザーがぞくぞくと現れているようです。
さらにその後、2ちゃんねるに「実際に返金された」という画像が投稿されると、「同じようにすれば使ったお金が返ってくる」と話題になり、たちまち「祭り」状態に。スレッド内には「返金用テンプレ」も貼られ、「Androidだけど全額返金いただきました」「たった今4800返金されました」といった報告が相次ぎました。ただ、中には「ダメだった」という報告もあり真偽のほどは分かりません。
[引用元:ねとらぼさん]
そして、今回スクエニが公式に有料アイテムを返還するという発表をしたのが一連の流れとなっています。まぁ、長ったらしい前提ではありますが、大体そんな感じです。
今後変化していくことがあるのかどうかが見どころ
いよいよ本題です。
プレイヤー視点で良いところと言えば、「ソシャゲのガチャの確率は、運営次第で見直される可能性が生まれた」というところでしょうか。これは企業にとっては酷く面倒な話にも思えますが、消費者からすれば知ったことではないでしょう。
しかしてそれは同時に、意味も無くダダを捏ねるようなプレイヤーと何が違うのかという線引きが必要になるという微妙な問題も引き起こします。それ以外にも、その基準を決めるためにGoogleやAppleがどう判断するのかは一つのポイントにはなりそうです。ここらへんは、単なるいち「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」というタイトルのガチャ問題となるのか、それとも他のタイトルを巻き込んだ業界的なモノへと発展するのか。注目しておいて損はなさそうな気がしないこともありません。
今回の一件は、ブランドタイトルを持ち込んだからこその騒動でもあり、同時にブランドタイトルだったからこその素早い対応だったと言えるわけですが、少なくともタイトルとして炎上系の話題は好ましいとは言いがたいモノと言えます。元々ドラクエシリーズは「子供でも出来る」と言うのがウリだったわけですし、今回の話の終着点はどこへオチが付くのか。じっくりと見守っていきたいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:なんかスマホゲーの「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」が話題になってたので、思うところを綴ってみました。
:随分スケールの大きい話題になるかもしれんってところなのね。
:色んな方々がどういう結果になるのかを見守るんじゃない? とりあえず今日中に方針は発表するっぽいけど、業界としてはどうとらえるかっつーのが見どころの一つにもなりそうです。……ドラクエシリーズはどこへ行くのかネェ……。
:まぁ何を言ったところでなるようにしかならんし、ただの消費者としてはシリーズとして納得がいくような感じで頑張れとしか言い様がねーわな。
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課金バランスの難しさを改めて感じました。
この手のゲームを作る上で一番難しいポイントですよね。