気まぐれゲーム雑記
第426回：Valveの社員曰く「日本は我々が重視するトップ20の市場の1つ」

日本語版Steamは日本仕様に変化しそう？

決算の改善は、どう捉えられるのか

風邪が治りかけのまま、完治しない感じのAZです。……これが老いというモノか……。

さて、Steam Machineが発表されたけど値段的な問題で日本じゃ話題になりそうなのかどうか微妙なラインに思えて仕方がないSteamですが、Valveの社員で日本を含めた地域のローカライズを担当しているMark Richardson氏が、日本市場について色々と述べています。

Richardson氏：

Steam Machineと呼べる機器を販売するためには，我々と正式ライセンスを結んでいただくことが必要です。それによって，我々が開発しているSteam Controllerの供給を受けることができるようになります。このSteam Controllerは，Steam Machineの販売時に，最低でも1個は同梱しなければなりません。

　本体の形状やスペックは，販売する地域によって嗜好が大きく違うでしょうから，そこにValveが口を挟むべきだとは考えていません。ハードウェアベンダーの皆さんに，自由にデザインしていただきたいです。

4Gamer：

それであんなにスペックが大きく異なるんですね。日本のベンダーとは，すでに具体的な話は進められているのでしょうか。

Richardson氏：

いえ，日本ではまだ動き始めたばかりなので，これからになります。

ただ，Steamに関して言えば，日本は我々が重視するトップ20の市場の1つです。ここ数年ほどの間に，急激にセールスが伸びており，我々も大きく期待しています。何があって，Steamの知名度が上がり始めたのかは我々も分かっていないのですが。

［引用元：4Gamer.netさん］

日本市場も重視してくれているというのは、何だか嬉しい感じがしますね。

Valveをもってしても何がどうして急激に日本市場でSteamが伸びたのか分かっていないというのは、実に興味深いところです。とはいっても、セールやら何やらの存在が後押ししていることは間違いなく、クレジットカードを持っていれば圧倒的に嬉しい価格で買い物ができる、と気づく大人が多かったという事でしょう。海外よりも日本はカード社会ではないので、そこまで多くの人は気づかなかったというのはポイントでしょうが……。

そんなValveですが、日本市場においてクレジットカードでドル買いしかできない現状に一石を投じる考えである事を発言しています。

Richardson氏：

どういった理由でも，我々にはありがたいですが（笑）。しかし，日本のユーザーの皆さんが，クレジットカードで，しかもドルで決済しなければSteamを利用できないというのは，問題として受け止めています。近いうちに，できれば数か月以内には，このあたりを改善する発表ができるかと思います。

［引用元：4Gamer.netさん］

このインタビュー自体、家電の見本市であるCES 2014で行われたものですので、Steam ウォレットコードを販売している「PRO スチーマー」の事ではなく、抜本的な何か改善をする予定だと言う事でしょう。元より、クレジットカードがないと使い勝手が悪かったSteamが、ついに改善されるかもしれないという予兆を見せてくれました。

日本では、市場として乏しいPCゲーム市場のいちプラットフォームにすぎないSteamではありますが、日本での支払い方法などが改善されていけば、また色々と変化があるかもしれません。Steam Machineによってリビングに進出しようと目論んでいるSteamではありますが、日本のメーカーにも「日本向けにSteamで配信する意味がある」と思わせるくらいの存在感を出していって欲しいモノですね。