気まぐれゲーム雑記
第368回：GTA5が世界で約2900万本の出荷という話題に見る、売れるモノと売れないモノ

爆発ヒットおめでとうございます。

新作が出て欲しい願望は、多くの人が持っていると思う

おはようございます、AZです。本日はちょっと出かけるので、今日の話題の更新は少し遅れるかもしれません。

ところで、GTA5が2900万本出荷した事が話題になっています。

Take-Twoは29日、2014年度第2四半期の収支報告にて『Grand Theft Auto V』の出荷本数が2900万本近くに達したことを発表した。

［引用元：Choke Pointさん］

何はともあれ、おめでとうございます。

いやはや恐ろしい勢いで、そりゃ海外ゲームが売れにくいともっぱら話題の日本でさえも40万を超えるセールスになるわけです。日本で、これだけ健闘出来た事を賞賛したい気分にさせてくれます。

で、一方日本の現状はと言えば、ポケモンX・Yやモンハンが好調なセールスとなっています。GTAとは違い国内のみの販売数しかわかりませんが、それでも300万本に迫るセールスは十分な数字を出せていると言えるでしょう。こちらも十分に凄い話題です。

そういったGTA5やポケモン、モンハンのような話題作が出てくる中で、新作は中々話題になりづらくなっています。昨今で言えば、ジョジョとドラゴンズクラウン、討鬼伝くらいでしょうか。ジョジョは元々知名度がある漫画が元なので、完全新作はドラゴンズクラウンと討鬼伝くらいでしょう。

そもそも、新作は売れにくいという現状があります。この新作が売れにくい問題は、私個人の意見としては2つほど考えが挙げられます。

1. 開発側が、ゲームをする人の食指が動くようなニーズを読み取れていない
2. ゲームをする人が、ヒット作にしか興味がなくなった

1については、いわずもがな需要と供給のバランスが取れていないというモノです。私を含めたゲーム好きな方々は、新作が欲しい、新作が売れにくいとはいいますが、メーカーが出す新作に欲しいモノがあるのか？　と問われると、何もないから今のような現状に至っている、としか答えようがありません。ある程度ゲームをしていれば自分の好きなものの傾向がわかりますし、そうともなれば理想を追い求めてしまうのはしょうがないものです。そうなると、メーカーはその理想よりも、続編やキャラクターものといったある程度最初から需要があるものを出す方が堅実という答えになっていきます。

で、2の方はと言えば、電撃オンラインのライターの方が興味深い事に

「みんながやっているヒット作はお金を出して買うが、そうでないソフトは無料のスマホアプリなどで遊ぶ」といったユーザーのライフスタイルの変化が、こうしたソフトの販売格差を大きくしている要因として考えられるが、願わくば、大型タイトルに引っ張られる形で、ソフト市場全体が盛り上がることに期待したいところだ。

［引用元：電撃オンラインさん］

としていて、確かにこれも一つの答えであるに違いはありません。他には、ゲームをする人が「安心できるタイトル」としてヒット作しかプレイしなくなった、という事も挙げられるでしょう。要するに、価格帯に見合わない結果のタイトルばかりが出てしまい、メーカーに対する信用が薄れてしまったという可能性です。だからこそ、インディーズのような割安でそれなりの楽しみがあるモノが、勢いを増したというのがあるかもしれません。

GTA5のように世界で約2900万本の出荷と景気の良い話もあれば、注目されながらも良いセールスにならないタイトルもあるのがゲーム業界ではありますが、昨今においては拡張からアイテム課金までビジネスの幅が広がってきた感もあります。今後、各メーカーがどのように舵を切るのかは今しばらく眺めておくしかありませんが、今までのゲームプレイヤー達にとって良い流れになっていく事を願いたいものですね。