連載:気まぐれゲーム雑記 第364回:ゲームバランスを考えた上で課金をかけないと、飽きられるだけではなかろうか?
気まぐれゲーム雑記
第364回:ゲームバランスを考えた上で課金をかけないと、飽きられるだけではなかろうか?
難しい、で済ませたらいけないところだと思うのです。
ユーザーが納得のいく課金をすべきである
AZです。スパムのせいで記事の生成が遅くなる案件が発生していて、解決せざるを得なくなりました。
ところで、先日ゲームバランスがどうこうと書いてみたわけですが、その延長上の話として課金についても少々考えてみました。
課金にも色々とタイプがあります。ゲームシステムとは何ら関係の無い、外見を変えるだけのような課金から、シナリオ追加の課金、果てにはゲームバランスに関与する課金まであります。これらの課金は、パッケージかF2Pかで印象が変わるでしょう。とりわけ、パッケージでの課金は好まれない傾向が強いです。
とはいったところで、昨今はF2Pのタイトルも課金なしで満足に遊べるくらいにしておかないと、面白くない認定されるだけという風潮も生まれています。要するに問題なのは、「ゲームのどのような部分に課金をするのか」という点だということです。この一点のみでユーザーを納得させないと、メーカーはひたすらにユーザーからの反感を買う事になります。
最近良く見る課金は、時間を買う課金です。パワプロ2013のサクセスモードで使える「思い出の砂時計」は、ゲーム時間を1週間巻き戻す事が可能です。このアイテムを使えば、ゲーム内での様々な失敗をリアルなお金で買い戻す事が可能となるわけで、やり直さずに済む事を考えれば時間短縮に繋がります。パワプロ2013以外でも言えば、ジョジョASBもそうですし、ブレイブリーデフォルトのSPドリンクもそれに該当するでしょう。
この時間を買う課金を否定するつもりはありません。ですが、慎重にやってもらいたい部分になります。なぜなら、どんなプレイをしていようとも「課金するだけで良い」という結論に行き着くからです。大抵のゲームは、どのように進めていくのかを自分で試行錯誤する事こそゲームの醍醐味になっているはずなのですが、一番効果的な解決方法が100~300円程度払えば良いという回答では余りにも味気ない……と思うのは私だけでしょうか?
先にも書いたとおり、時間短縮の課金を含めたすべての課金自体を否定するつもりは毛頭なく、ユーザーが納得できるような課金ならどんどん出すべきです。それだけ、そのゲームは楽しめる物になりますし、メーカーも稼げるわけですし、ユーザーとメーカーはWin-Winの関係になれます。ですが、ゲームバランスに触れてしまうようなソーシャル的な課金を導入するのは、何かと反感を呼びやすいような気がしてなりません。今後を担うゲームメーカー様方におかれましては、ゲームバランスを考えつつユーザー心理を汲み取りながら、誰もが理解を示せる課金を用意していって欲しいものですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:先日ゲームバランスの事を話題にしたけど、そのついでに課金についてもあれやこれやと書いてみました。
:まぁ、どれが良いとは言いがたいんだがな。
:実際、時間短縮出来る事を喜ぶ人だっているだろうからね。そういうのを否定するつもりはまったくないわけで。でも、課金ってリアルなお金が絡むだけに凄くシビアな問題で、上手くやらないと無駄に反感を買うだけだと思うのですよ。……実際開発してる方々からすれば、胃が痛くなりそうな問題なのかもねぇ……。
:どこまでが良くてどこまでが駄目かなんて人それぞれ、と言っちまえばそれまでだしなぁ。なんにせよ、多くの人が納得できるような課金のゲームが増えてくれるのを願うしかないな。
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