気まぐれゲーム雑記
第363回：ネットユーザーの意見に従うべきかどうかはゲームバランスを考慮した上でのデータ次第

至って当たり前だとは思うのですけど。

データは重要視すべき要素

暑い時期から肌寒い時期の変化が激しく、すでにコタツをスタンバイしたAZです。コタツから出られないタイプの人間です。

ところで、バトルフィールドシリーズを開発しているスタジオDICEのエグゼクティブプロデューサーPatrick Bach氏が、ネットユーザーの声の危険性を語っています。

Patrick Bach: 一番の懸念は、オンライン上のフィードバックが真実と見なされてしまうことだ。というのも、我々は実際にゲームに多くのテレメトリーを組み込んでいて、殆どプレーヤーのレベル、マッチのレベルで、誰が勝利したか、何が起きたか、その銃で何キル稼いだか、といった様々な事柄を測定することが可能なんだ。お陰で、インターネット上のフィードバックと事実を比較することができる。人間がどこまで客観的に誤った認識を持ってしまうか、怖いくらいだよ。彼らは自分が勝ちたいあまりに、それを阻まれると、デザイン上の欠陥やバグに責任を転嫁してしまうんだ。

［引用元：Choke Pointさん］

要するに、ネット上のフィードバックがすべて正しいわけではない、という事です。これは至極当然な話で、ユーザーからの意見ばかりを聞き入れてバランスがマトモに取れなくなったMMOやら対戦アクションやらは、それなりに存在しています。日本だと、格闘ゲームあたりのジャンルで話題になりそうな話でしょう。

しかし、インターネットでの声の大きさは中々に制御し難く、

インターネット上での怒りの声が、まるで人民が力を持った究極の民主主義であるかのように、真実だと見なされることもある。しかし、我々が目指しているのは、バランスと安定を保ち、適切な調整箇所を見つけることなんだ。

［引用元：Choke Pointさん］

とも述べています。

昨今は、インターネットの普及により簡単に自分の意見が表明出来るようになりました。当ブログもその典型です。いやまぁ、底辺ブログなので、蚊に刺された程度の影響力もないとは思っていますが。時折書いているかもしれませんが、当ブログの意見は私個人の意見であり、絶対的なモノではありません。賛同して下さるなら私自身が喜びますし、読み物として楽しんで頂けるならソレ幸いです。反対意見があるのなら、議論や討論するのも良いでしょう。受け取り方は、人それぞれ自由なわけです。

この話題の一番のポイントは、

もしプレーヤーたちが同じ銃ばかり使っているなら、そのゲームはバランスが破綻している。様々な銃が使われているなら、かなり良くできているということだ。『Battlefield』はバリエーションの豊富さが売りだからね。

［引用元：Choke Pointさん］

ということで、ネット上の声に従うかどうかは、ゲームバランスの問題にも関わると言う事です。先にも述べた通り、インターネットからのフィードバックのみでは、それが真実とは限らない事は明白となっています。

となると、修正すべきかどうかはデータに委ねられるでしょう。バトルフィールドで同じ銃ばかりが使われた場合ゲームバランスが破綻するなら、格闘ゲームで一部のキャラだけ飛び抜けて強いからみんな使っているというような状態は、ゲームバランスが崩れているとも言えるという事になります。

ネット上の声に従う事の難しさはいつでも付きまとうもので、しっかりと裏付けされたデータなり何なりが必要である事に間違いはありません。ゲームバランスは、一つのちょっとしたバランスブレイカー的な要素があればあっという間に崩れてしまうものです。開発メーカー様方におかれましては、より多くのユーザーが喜びそうな絶妙なバランスを常に心がけて新作を作っていって頂きたく存じ上げつつ、本話題を締めさせて頂こうと思う所存です。