連載:気まぐれゲーム雑記 第351回:スマホゲーム市場が拡大したからインディーズゲームが拡大したんでしたっけ?

気まぐれゲーム雑記
第351回:スマホゲーム市場が拡大したからインディーズゲームが拡大したんでしたっけ?

うーん、価値観の違い……なのかなぁ?

インディーズが盛りあがるのは良い事なんです

おはようございます、GTA5を始めたAZです。以前勤めていた出版関連会社では、昼でも夜でも「おはようございます」で全て押し通せました。

さて、インディーズが日本でも盛りあがりそう? みたいな気配を見せているというのはそこはかとなく伝えていますが、日経新聞の方にはソニーがインディーズゲームを「自家栽培」するという見出しが躍り出ました。

家庭用ゲーム機大手のソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が、独立系ゲーム開発者が手がけるインディーズゲームの取り込みに動き始めた。スマートフォン(スマホ)向けゲーム市場拡大に伴い、個人や中小業者が開発するインディーズゲームが急増。

[引用元:日経新聞さん]

ということで、何かこう全体的に言わんとしたい事はわかるのですが、ムムム? と思う内容にも思えてしまうわけです。なお、この記事はドラクエ10のダイスがRMTに結び付いててすったもんだという論調を広げた新清士氏が書いています。ということで、本日の話題はこの話題に言及をしていこうと思う次第です。

言いたいニュアンスはわかるのだけれども……

確かに、ソニーはプレイズムさんと一緒になってIndie Streamというインディーズの集いを企画して、VitaやらPS4やらのルートを作り出そうという試みはなされています。日本のインディーズとしてはまず第一歩の歩みを進めた形にも思えますが、それが果たしてソニーの自家栽培か? となるとそれもまた少々違うような気がしてなりません。

というのも、そもそもソニーがきちんと自家栽培をするというなら、Vitaで配信予定のサンドボックスタイトル「Airship Q」のクラウドファンディング内容が

ただ、どうしてもプロモーションやバランスを調整する予算が少なく、ゲームが好きな皆さまの力が必要です。 

PCのβ版を今回のプロジェクトで作成することで、YOUTUBE様、ニコニコ動画様などオンライン上で、ゲームプレイ動画が伝播して、このゲームを知ってくれる方が増えたり、β版をプレイいただいた感想を基に、バランスを調整したり、UIをブラッシュアップしていきたいと考えています。

[引用元:PlayStation®Vitaゲーム開発プロジェクト「Airship Q」クラウドファンディングページより]

となっていて、栽培と言うニュアンスは違うものである様子がわかります。どちらかと言えば、インディーズも参加できるように間口を広くしたという表現が正しいのかな? といったところでしょうか。

あと、ついでに同人にも触れていて

コミックマーケットには、一般ブースの出展者はビジネス目的を中心として参加してはならないというルールがある。一般ブースは長机の半分ほどの狭いスペースだが、出展費用は1万円以下と安い。ビジネスが目的の場合は費用が高い企業ブースへの出展が求められる。この結果、資金に余裕のないインディーズゲーム開発者らの本格的なビジネス展開が難しくなり、成長を妨げてきた面がある。

[引用元:日経新聞さん]

とあるわけですが、同人には商業にいきたくない人もいれば商業から同人へ戻った人もいるわけでして、成長を妨げたかどうかは何とも言いがたいのではなかろうかと。ビジネス視点で見てしまえば、最終的なゴールは商業ベースにいく事かもしれません。ですが、必ずしもそうとは言い切れないのが同人ではないのかな? と思うわけです。

最後に

SCEやマイクロソフトは、優れたインディーズゲーム開発者を取り込み、今までにない独創的な世界が楽しめるインディーズの世界を広げていくことに活路を見いだそうとしている。家庭用ゲームの“ライバル”ともいえるスマホゲームで急成長したインディーズに家庭用ゲームの活性化を託すのは、何とも皮肉な構図といえそうだが……。

[引用元:日経新聞さん]

ということで、スマホでインディーズは急成長したという事のようです。もちろん、そのようなタイトルがあるのは否定しません。間違いなく、スマホをメインに据える事で少人数での開発(個人を含め)が可能になった面はあります。ですが、インディーズの流行は、必ずしもそれが決め手じゃないと思うわけです。Mine Craftは最初PCで始まりましたし、そこからコミュニティが形成されていって動画配信などで更に大きな賑わいへと発展していった様は、スマホで急成長とは言いがたい気がしないこともありません。ですので、皮肉な構図でもなんでもなく単にフットワークが軽いインディーズと、大作志向の大手メーカーという構図が生まれるだけの話と……。

今後、日本のインディーズシーンがどのようになっていくのかはわかりません。少なくとも、インディーズという尖ったゲームを作るような集団がいる、という認知をしてもらうところから始めないといけないので、その起爆剤となれそうなタイトルが必要になるでしょう。日本のインディーズな方々には、大きな期待をしておきたいものですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:なんか、インディーズはスマホ市場が拡大したから急成長したぞーって記事があったので、「そ、そうだっけ?」と思うたわけですよ。

しゃきーんさん:そういった一面があったであろうというのは否定しないが、なんかこう違う気もするな。

しょぼーんさん:まぁ、スマホ押しをしている御仁なので、そう思うのも仕方がない事なのかなーと。でも、日本のインディーズはまだまだこれからで、ソニーが間口を広げたというのは間違いなく良い事でもあると思うの。あとは頑張り次第じゃないかな。……日本のインディーズタイトルとして、誰もが知らぬものがでてきてくれるのを切に願っておりますよ。

しゃきーんさん:開発者な方々は、大いに頑張って下さいませ。

連載:気まぐれゲーム雑記 第351回:スマホゲーム市場が拡大したからインディーズゲームが拡大したんでしたっけ?に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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