連載:気まぐれゲーム雑記 第348回:スマホゲームによくあるスタミナ制は、家庭用ゲームとマッチするのかを考えてみた
気まぐれゲーム雑記
第348回:スマホゲームによくあるスタミナ制は、家庭用ゲームとマッチするのかを考えてみた
要は、許容するか否かなんですけどね。
スタミナ制はゲームセンターがベース
AZです。先日はたいした話題もなく結構ゆっくり出来ましたが、今日は頑張っていこうと思います。
ところで、少々前の話題ですがエースコンバット インフィニティの燃料出撃制について、一部で批判が集まっていると話題になりました。
先月行われた東京ゲームショウにほぼ完成した状態で出展され、あとはサービスの開始を待つばかりとなっている本作だが、ネット上などで一部のユーザーからは批判の声が上がっているようだ。その理由は、本作が家庭用ゲーム機のソフトとしてはまだ珍しいF2P(Free-to-play:基本プレー無料)を導入したことにある。
[引用元:日経トレンディネットさん]
この「基本プレイ無料」という言葉は、従来の意味合いとはかけ離れたビジネススタイルとして確立された、というのが私個人の考えです。そこらへんの話題は「スマホ市場でセガを中心にゲーム連合を結成した事にみるF2Pとかそんな感じ」でも書いた通りですが、簡単に言えば、どこに課金させるべきかという一点において多くのメーカーが上手く舵取り出来ず、ユーザーがF2Pタイトルの大半は廃課金であるという認識になってしまった、といった感じ。
現在では「艦これ」や「World of Tanks」といった課金しなければ勝てないではなく、プレイして楽しんで課金をするタイプのゲームも出てきています。本来は、そういった在り方の方が「基本プレイ無料」としては正しいでしょう。
じゃあ、エースコンバット インフィニティの燃料出撃制はどうなのかと言えば、これは中々判断が難しい。燃料出撃制は、
「出撃燃料制」とは、プレーするたびに燃料が消費されて残量がゼロになると新たな燃料を購入するか、燃料が自動的に回復するまでの時間を待ってからでないとゲームを続けることができないという仕組みだ。
[引用元:日経トレンディネットさん]
ということで、「艦これ」のようなシミュレーションライクで修理時間は放置して置けば良い(修理短縮アイテムは有料だが、通常プレイでたくさん手に入る)というゲーム性ではなく、エースコンバットという練習が必要なフライトシューティングにゲームセンターライクなシステムを家庭用に導入しようという目論みになっています。鉄拳レボリューションもそうですし、ガンダムバトルオペレーションもそうです。とはいっても、ジョジョASBのようなパッケージの上にスタミナ制の課金は、流石に冒険し過ぎでしょうけど……。
今までのエースコンバットシリーズが、ゲーセンライクなものでも構わないと言えるなら問題はないでしょう。ですが、パッケージ版でやりこみたいという人もいるでしょうし、どのようなさじ加減にすべきか悩むところです。落としどころとしては、出撃など快適にプレイできるようになる環境への課金上限を決めておく、くらいでしょうか。
バンナムは、鉄拳レボリューションやガンダムバトルオペレーションでこのシステムがどれだけの利益を出せるかという事は検証済みだからこそ、有力タイトルを全力でF2Pに注ぎ込んでいるのでしょう。そういう意味合いだけなら、スタミナ制は家庭用ゲーム機とマッチしやすいとも言えます。基本プレイ無料では快適に遊べないという時点で、基本プレイ無料なのかどうかはわかりませんが。
この基本プレイ無料という名のゲームセンター的なシステムが今後家庭用F2Pの主流となっていくのかどうかはまだまだ難しい問題も山積み(ジャンルや支払い方法など)です。ですが、バンナムさんにおかれましては焼け野原にならないようなさじ加減で新しいビジネスモデルを構築していって欲しいものですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:なんか、燃焼出撃制ってのに一部批判が集まってるってんで、わたくしなりの意見をば書いておきました。
:そもそも、基本プレイ無料っていうならそれなりの事がきちんと出来るべきではあるよな。
:恐らく、それが一番の根底にあるんだろうね。それに、スタミナ制のビジネスモデルはゲーセンでお金を使いまくってプレイするのと一緒なんだけど、それって基本プレイ無料っていうのかな? という疑問にもぶち当たるわけで。……ま、とりあえず配信が始まった後の結果を見て見りゃわかるっしょ!
:今後は家庭用にもF2Pなどのビジネスモデルがどんどん増えてくるんだろうが、一部のユーザーが廃課金するモデルじゃなくて、多くの人が納得して遊べる代物が出てきて欲しいとは思えるな。……納得の落としどころが個人個人違うんだろうけどさ。
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