Wii U:社長が訊く「ゼルダの伝説 風のタクト HD」が公開、ネコ目リンク誕生のことや今作の魅力についてのまとめ
9月26日発売予定の「ゼルダの伝説 風のタクト HD」ですが、任天堂社長岩田氏が開発スタッフに訊くインタビュー「社長が訊く」が公開されました。ということで、気になるところを項目別にまとめてみました。
GC版「風のタクト」のネコ目リンク誕生について
- ゼルダの進化の方向性としてグラフィックをどうするかずっと模索していた
- そんな時ある日突然、春花良紀氏(GC版「風のタクト」のデザインマネージャー)がネコ目リンクを出してきた
- その画を見てすぐ滝澤智氏(GC版「風のタクト」のデザインマネージャー)がモリブリン(敵)を描いた
- そこからものすごいスピードで次々にアイデアが出てきた
- ネコ目リンクの絵の利点のひとつとして、謎解きの仕掛けやオブジェクトなどがわかりやすく表現できる点があった
- ネコ目リンクに対して、ファンの間では賛否両論の議論が続いた
- 発売後にはまず「画の好き嫌い」で分かれてしまった印象があった
GC版「風のタクト」の評価
- GC版「風のタクト」が発売されたのは、より豪華に、よりリアルに、という路線に多くの人が興奮していた時代だった
- そのため「キャラクターが表情ゆたかに動いて、アニメを自分で操作しているみたいですごい」という評価と、「キャラクターをこんなにかわいくしたら子供向けになってしまう」という評価に分かれた
- ところが年月が経っていくと、「ネコ目リンク=子供っぽい」という見方が薄れてきた
- “ゼルダ・サイクル”というのがあり、これは「ゼルダ」は時が経つほどネガティブな意見がポジティブに変わるということ
- アニメ的なデフォルメになったことで、表情がとにかく豊富で印象的になった
- 宮本茂氏や手塚卓志氏に、「だからこんなに目が大きかったのか、とゲームの中で納得する要素がほしい」と言われた
- そこから「リンクの目線がヒントになる」というアイデアが生まれた
- 当時のキャッチコピーは「さわれるアニメーション」
- 当時「風のタクト」は「序盤は神。だけど後半は根気がないとしんどい」というような話を言われていた
「風のタクト HD」について
- 「しくみで画を一新する」というちょっと変わった取り組みによって「風のタクト HD」が生まれた
- もともと「風のタクト」がやりたかったことは、SD解像度(アナログテレビ放送の画質)の枠では収まりきらなかったのかなと感じた
- HDにすることで色数が増え解像度が上がり、アニメーションの繊細さとか、それこそキャラクターの目の動きとかそういったところがより生き生きしてきた
- 単に海や空を写実的に描くだけでは伝わらない気持ちよさみたいなものを、「風のタクト HD」は表現できたと思う
- 実写とは対局にある100%つくられた世界なのに、自然で居心地がいい世界になっている
- 船のスピードは2倍になっている
- Wii U GamePadで使いやすくなったUIは、とくにマップを手元に出せるので世界がより快適に楽しめるようになっている
- 新しくMiiverseにも対応したので体験してほしい
- 最後まで遊んでもらえたら「ああ~、おもしろかった!」と感じてもらえるものになったと思う
- 古さを感じさせることのない、ほかに類を見ない魅力が詰まったゲーム
- この“まっすぐなエンターテインメント”を存分に楽しんでもらいたい
以上でしょうか。
今作はGCで出た「ゼルダの伝説 風のタクト」のHDリメイクとなるわけですが、GC版「ゼルダの伝説 風のタクト」でネコ目リンクが出てきた時には随分と賛否両論でした。時代がリアルな描写に変わって来た部分でのどうこうというよりは、時のオカリナでリアル路線だったゼルダを大きく変化させたためな気がしないこともありません。それでも基本的にはいつものゼルダだったわけですが……。
いよいよ9月26日にHDリメイクされた「ゼルダの伝説 風のタクト」が出ますが、どのような仕上がりになっているのかが一番注目どころでしょう。少しでもWii Uのウリになる事を期待したいですね。
[情報元:社長が訊く「ゼルダの伝説 風のタクト HD」より]
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:「ゼルダの伝説 風のタクト HD」の社長が訊くがでてきたよーってお話です。
:ほんと、懐かしいの一言だよな。
:ネコ目が良いとかダメとか、当時かなり賑わせたタイトルでした。なんだかんだと最終的な評価は、いつものゼルダって感じだったと思うけど。……次は新作ゼルダがどうなるかに注目ですなぁ……。
:何とも気が早いことで……。
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