気まぐれゲーム雑記
第326回：PSVita TVは日本でのVita市場をしっかりさせるための挑戦？

携帯ゲーム機をTVに持ってくる発想が良いところ。

Vita TVに興味を示そうよ！

このようなところに書くのもなんですが、そろそろ7インチタブレット端末を買おうかと思っておりまして。Nexus 7とiPad miniはどちらが良いのかを悶々と悩み続けていたら、結局iPad miniの新型がでるまで待ってから比べようという結論になりました。……こういう時、自分の優柔不断っぷりが嫉ましく思えてしまうAZです。人間、思い切りが大切な時もあります。

さて、新型Vitaは色々と賑わせているようですが、それにも増して気になるのはVita TVです。ガジェット的な何かが好きな身としては、大変気になる一品でしたが、Vita持ちだとイマイチ使い勝手がハテナな商品にも見えてきます。そんな疑問に答えてくれる4Gamerと吉田修平氏によるインタビュー記事が掲載されました。

吉田氏：

　日本はポータブルゲーム機が非常に強い地域で，今年に入ってからはPS Vitaも，とてもよい形で盛り上がってきました。私たちとしては，その“良い流れ”をより加速させるためにも，PS Vita関連の新しい製品をいち早く日本市場に投入したいと考えました。

～中略～

PS4では，国内のメーカーさんとの足並みが揃うのが少し遅れてしまいましたが，PS Vitaの方では，かなり良い感じでタイトルが揃ってきて，ようやくユーザーの皆さんにお伝えできるタイミングになった。

――であれば，国内ではもっとPS Vitaというプラットフォームを盛り上げていこうと。PS Vitaというプラットフォームをまず日本できちんと成功させて，そのうえで他の国へもその勢いを波及させていきたいと考えているんです。

［引用元：4Gamer.netさん］

そもそも、Vita TVは世界に先駆けて日本で発売されます。そして、日本と海外ではハード普及やソフトラインナップの状況が違っていて、海外ではPS3などHD機のタイトルが多く、一方日本ではVitaなどの携帯機タイトルが多いというのが現状です。となれば、ビジネスとして海外に注力するのは仕方がないところでもあります。……それでも、PS4の発売が海外から比べて3ヶ月遅れは長いと思ってしまいますが……。

また、さりげなくPS Plusとの連動も語っていて、PS Storeで買ったものを課金なしでVita TVで遊んだり、セーブデータをVita TVに受け渡すことも可能ということでした。私としてはPS Plusに加入しておきながらもセーブデータには全く手を付けなかった部分がようやく日の目を見られるという事になりそうです。

基本的にこの商品に飛びつくのは、Vitaを持っていない人や携帯しない人向け、あとはPS Storeで買ったりフリープレイのタイトルをTVでやりたい人が中心でしょう。

吉田氏：

　そうですね。PS Vitaカードがそのまま使える，あるいはPS Storeの資産をそのまま活かせるという意味で，既存のPS3＆PS Vitaユーザーの方にも勧められると思います。タイトルによっては，大画面で遊びたいゲームもあるでしょうし。

［引用元：4Gamer.netさん］

もっとも、Vita TVは通常のVitaに比べて遊べるタイトルが限られます。それらは現時点で140タイトル程度あり、Vita TVの公式サイトで確認する事が可能です。……まぁ、140程度といったところで、30程度は学習向けだったり何だったりですけど。

Vita TVはいわゆるセットトップボックス（TVに繋いで色々なサービスを受けられる機器）の商品ではありますが、Vitaという部分に価値の趣を置いた代物です。携帯機が流行っているなら、それをTVに持ってきてしまおうという戦略が何とも面白い。果たしてユーザーがこの商品に対してどう反応するのかはさっぱりわかりませんが、こういったチャレンジ精神旺盛な商品で盛り上げる事ができるのか、じっくりと見守りたいですね。