気まぐれゲーム雑記
第319回：メーカーとメディアとユーザーの関係って？

基本は自分のため、だと思うんですけどね。

ジョジョが大変だそうです

火中の栗は拾いたがらないタイプの底辺ゲームブロガーことAZです。
それでもたまには無性に拾いに行きたくなってしまう時もあるというのが、好奇心は猫をも殺すと言うヤツでしょうか。でも、基本は慎重派で、石橋を叩いて破壊して作り直して歩むタイプです。

さて、今日の話題はゲームって誰のモノなのだろう？　という話題をしてみようかと思います。というのも「ジョジョの奇妙な冒険オールスターバトル（以下ジョジョASB）」のアマゾンレビューが炎上したとエキサイトレビューが火中の栗を拾いに行ったからです。

8月29日に全世界のジョジョ紳士＆淑女待望のゲーム「ジョジョの奇妙な冒険オールスターバトル」（以下ジョジョASB）が発売されました。ところが、Amazonのレビューは大炎上と言ってもいい状態になっています。

［引用元：エキサイトレビューさん］

実に軽快なフットワーク。私には出来ませんが、その黄金の精神は見習いたいモノです。

ともあれ、この案件を踏まえつつ、ゲームは誰の為の娯楽なのか？　という視点でメディアの在り方やメーカーの在り方を見てみようと思った次第です。

メディアが満点を付ける意味って誰に向けたもの？

火中の栗を拾いに行ったエキサイトレビューでは最終的に

ゲーム中の各キャラクターの動きの再現はとてもすばらしく、友人とわいわい遊ぶのは楽しいです。でも、そこまでで力尽きちゃったのではないでしょうか。細かいところで遊びづらさが目立ちます。キャンペーンモードの仕様などは、フルプライスのパッケージゲームにソーシャルゲームの手法を取り入れようとして、あまりうまくいっていないように見えます。この辺の遊びづらさが今後のアップデートでどこまで修正されるかはわかりませんが、買うかどうか悩んでいる人は、この辺を「覚悟」した上で買うといいでしょう。

［引用元：エキサイトレビューさん］

と結論付けています。恐らく、エキサイトレビューの内容を読んで覚悟が出来る人は、ジョジョファンか覚悟のススメファンのどちらかくらいのようには思えるところです。要は、キャラクターは良く出来ているが、格闘ゲームとして見たら手厳しいジャッジだったというものでした。

今回ネガティブな意味で話題になってしまったのは、国内ゲームメディアの最大手でもあるファミ通が新作レビューで満点を付けた事も拍車をかけたように思えます。なにせ、4人でレビューしたにも関わらず4人とも10点満点です。それはもうぬかりなくパーフェクトな出来映えであるとしか言い様がない、という事だったわけですが、ゲームメディアが出すレビューは誰の為のモノなのでしょう？　自社メディア？　メーカー？　ユーザー？　実に面白いテーマです。まぁ、あれだけ盛りあがっていた中で言いづらかった空気というのもあった……のでしょうか。

別の視点だと、本作のような鳴り物入りタイトルで問題視されている要素の一つであるソーシャル的な事を試したというのは、パッケージ売りの今後の在り方を模索しているようにも見て取れました。ゲーム開発はビジネスである以上、どこかで儲けがでないといけません。いやまぁ、だからといってソーシャル的な要素などのゲームシステム部分について一切語らなかったというのは、実にアレであるのはかわりませんけど。

もちろん、期待通りだったと言うユーザーもいる事は間違いないでしょう。キャラクターの出来の良さは随所で語られています。ですが、それ以上にシステム面での情報が出なかった事やメディアのレビューが高得点だったあたりは、色々と考えさせられることはありそうです。信用できるメディアやメーカーが増えていかないといけない中、ユーザーが離れていってしまうような展開は極力避けて欲しいモノですね。