気まぐれゲーム雑記
第310回：モンハン4の目標は7ヶ月で280万本とそれなりに長期計画らしい

ジワジワっとモンハンが近づくわけで……。

カプコン社長が語るモンハン4

3DSとしても、元祖であろうハンティングアクションとしても期待されているモンハン4の発売日がジワジワと近づいている中、カプコン社長である辻本春弘氏が簡単にモンハン4やら会社やらについて語っているわけですが、モンハンを3DSで出す訳についても語っていたりします。

－－PSPでヒットしたMHシリーズを、最新作は3DSで出すのはなぜ？

同じハードでずっと展開し続けるのは、限界がある。MHシリーズも最初はPS2で出し、PSPで展開した。（大ヒットした）「MHポータブル3rd」はひと区切りとなった作品で、新たな期待に応えるためには、ゲームシステムを一新する必要があった。ゲームは理想の発売時期があり、そこから開発に着手する時期も決まる。その結果、3DSが望ましいと判断した。

［情報元：まんたんウェブさん］

カプコンが3DSを選んだ以上は、3DSに何かしらの何か思うところがあったのでしょう。何せ金を出してゲームを開発し、そこにビジネス的な思惑があっての判断をするのが企業ですから、あれやこれやといったところで仕方がない話でもありましょう。

と、あれやこれや言っても仕方がない部分に、さりげなくまんたんウェブのライターさんがVitaについても言及していて、

－－年末にはPS4などの新型ゲーム機が登場する。

ゲームの企画内容を考え、どのハードが最も適しているかを判断し、展開する。だがユーザーのためには（どのハードでも遊べる）マルチ展開が理想だ。

－－マルチ展開の理想でいえば、「4」はPSVitaでも出すのか？

今はない。3DSで多くのユーザーに触ってもらい、成功させることだけを考えている。

［情報元：まんたんウェブさん］

と、なんともアレな返答が出ています。元より、海外でもVitaでのモンハン発売は否定されてきている以上、今のところ無いと言っているのですから、今のところはないわけです。まぁビジネスですから「今はない」が今後どう変化するかは、誰にもわからないでしょう。

そんな、実にデリケートな話題を繊細に扱うのが苦手な当ブログはこういった話題はスルーしまして、モンハン4の目標が280万本であるという方向に触れておこうと思ったわけです。

－－最新作「4」の目標は？

3DSの実績から考えると7カ月間で280万本。イベントを展開しつつ、継続的に遊んでもらえるようにする。

［情報元：まんたんウェブさん］

中々リアルな数字を出してきたことに少々驚きを隠せないわけですが、すでに予約やら何やらが多数入っているであろう中での会話でしょうから、初動から考えてもやれない数字ではない、と踏んでいるようです。また、PSPの3rdよりも少ない数字なのを理解しながらもこの数字を出してくるというのはある種好感が持てます。

－－3rdでは470万本という実績があるが、「4」の目標は？

PSPで躍進はあったが、それは事前に予想できるものではない。もちろんシリーズの過去最高に近づけたいとは思っている。ソーシャルゲームの新規層などユーザーを取り込んでいくことも大事になる。ゲームビジネスの源泉は、自社のゲームをどれだけ遊んでもらえるか。それが未来の資産となる。

［情報元：まんたんウェブさん］

で、この数字が我らタダのゲーム好きからすると非常に分かり辛いので、「とびだせ どうぶつの森」の発売日である11月8日から7ヶ月後の集計となった2013年6月3日～6月9日の売上データを見てみると、メディアクリエイトの集計で326万ほど売れています。そこにDLカードやDL版もプラスされればもっといくわけですが、つまり大体そんな感じで、どうぶつの森よりは鈍いけど負けず劣らずの勢いを保つ、という算段ということになります。モンハン4もDL版が出るので、恐らくはやや少なめ、といった推移でしょうか。

今のところ、3DSのハンティングアクションの地位を確立している作品となったわけですが、7ヶ月という長期スパンで売れる事が可能か否かが焦点となります。いわゆる、ジワ売れモードに突入できるかどうかです。少なくともバイオ6はそれに失敗したわけですが、モンハンで上手い盛り返しを狙っているカプコンとしては、勝負どころであるのに違いはないでしょう。
モンハン4は、多くのユーザーが注目しています。どんな結果が出るのか、また評価は前作から見てどのように変化するのかも含め、元祖ハンティングアクションの行方を見守りたいですね。