雑記:「ドラゴンズクラウン」の海外レビューが比較的良いという件
すでに発売されている「ドラゴンズクラウン」ですが、海外レビューが比較的良いという事のようで、Choke Pointさんによる海外レビュー翻訳のご紹介です。ちょっと多いので、幾つか抜粋。
Destructoid 9.5/10
『Dragon’s Crown』は、アクション・ジャンルの偉業と言えるだろう。過去20年の最高のデザイン・コンセプトを参考に、Vanillawareは何度も体験したくなるような魅力的な世界観を作り出すことに成功している。このジャンルが嫌いな人間の心を掴むほどではないかも知れないが、今までに少しでもハック&スラッシュを楽しんだことがある人間なら、『Dragon’s Crown』をプレーしているべきだろう。Joystiq 4.5/5.0
『Dragon’s Crown』は、Vanillawareの最高傑作かもしれない。『Princess Crown』や『Odin Sphere』の複雑さは鳴りを潜めているが、奥が深く多様性に富む戦闘メカニックに焦点を絞ることで、プラットフォームを問わず近年で最も優れた横スクロール・アクションに仕上がった。
後半でのコンテンツの使い回しはマイナス要素かもしれないが、『Dragon’s Crown』のオンライン・モードは、新たなクラスが出入りするパーティーの強みに合わせた戦略の練り直しを推奨する。これが、アンロックされる難易度と併せて、ゲームの新鮮さを保つことに繋がっている。戦うたびに新たなアイテムが手に入るのは爽快だし、全てのプレーアブル・クラスをアップグレードさせるつもりなら、末永くプレーすることになるだろう。IGN 8.5/10
良い点:
- 目を見張るグラフィック
- ムード満点のサウンドトラック
- 多様性に富む楽しいゲームプレー
- 奥の深いアイテムやアップグレード
悪い点:
- 邪魔な物語
『Dragon’s Crown』はVanillawareの名を知らしめるだろう。機種に関係なく、極めてチャーミングでリプレー性の高い、奥の深いオールド・スクール・アクションを楽しめる。PS3とVitaでほぼ同じ体験ができるが、どちらか一つだけを選ぶ場合、私なら激しいアクションを見やすい大画面で楽しめるPS3版を選ぶ。
『Dragon’s Crown』がクロス・セーブにのみ対応し、クロス・バイやクロス・プレーに未対応なのは不思議だが、それが極めて高いクオリティと中毒性のあるゲームプレーを減じることにはならない。これほどのゲームがこれまで存在しなかったことは驚きだが、待った甲斐は充分にあった。GameTrailers 8.5/10
リプレー性を増すそのやり方自体は優雅とは言いがたいが、それが比較的短めの体験を、何度もプレーできる楽しいゲームに変貌させている。遂にゲームをクリアした時、プレーヤーはパワー・アップ済みのキャラクターで再スタートするか、全く新しい冒険を始めることができる。クエストへの意思を持ち続ける限り、『Dragon’s Crown』は豊富なアドベンチャーを提供してくれるだろう。
GameSpot 8.0/10
良い点:
- 豊富なキャラクター・クラスが楽しい
- 奥の深いスキル・システムが多様性を増している
- 面白くて手応えのあるギミックを盛り込んだボス戦
- 極めて独創的な素晴らしい2Dアート
悪い点:
- 気分を害するような一部のキャラクター・デザイン
- 義務的で深みに欠ける物語
- 戦場で混じってしまう戦士
数多くの目標が待ち受ける『Dragon’s Crown』は、殆どのアクション・ゲームよりも壮大で、殆どのRPGよりもアクションに満ちている。美しくて引き込まれるアートなど、2つの異なるジャンルを見事に融合させている。
EGM 8.0/10
論争を呼んだ神谷盛治のアートばかりが目立ってしまっているかも知れないが、それでは古典的横スクロール・アーケード・アクションへのラブレターという本質を見失ってしまう。ゲームプレー自体はシングルプレーとマルチプレーのバランスが上手く取れていないように感じるが、本作は80年代後期のオールド・スクールなアーケード・ゲームに最も近いゲームだろう。Polygon 6.5/10
『Dragon’s Crown』は強烈な第一印象を残す。RPG要素とダイナミックなアクションの楽しい融合だ。しかし、素晴らしいモンスターや風景で彩られる世界観は光るものの、女性描写における過剰に誇張されたアート・スタイルは頂けないし、同じステージの繰り返しが私の興奮を冷めさせてしまった。『Dragon’s Crown』はワイルドな世界だが、日の光の下ではもたない。[引用元:Choke Pointさん]
海外レビューなだけに色々と外人さんらしいニュアンスで書かれているのは実に面白いところでもありますが、大体は褒めているといったところでしょうか。ちなみに現在メタスコアは83と、賛否両論はあれど比較的海外でも好意的に受け止められているのが現状のようです。
海外レビューにもあるとおり、本作は昔ゲームセンターで味わった2Dベルトスクロールアクションを独特だけど繊細なグラフィックと、ネットワーク技術を用いて復活させた作品です。キャラクターグラフィックに好みが出てしまうのは仕方がないところですが、本当に惜しむらくはVitaとのクロスプレイに対応できなかった事でしょうか。この一点が本当に残念でなりません。
また、本作がヴァニラウェアさんの金字塔になるのはもはや揺るぎない状態で、今後ヴァニラウェアさんはこういったジャンルが出るたびにドラゴンズクラウンと比較されていく事になります。開発に時間がかかるのはネックでもありますが、良く捉えればそれがヴァニラウェアさんらしい作り込みだとも言えるわけですし、今後はドラゴンズクラウンを超える作品に期待を寄せたいものです。
本作のように、国産の新規タイトルが海外でも賞賛されたというのは喜ばしい限りです。他の大手メーカーがこのような新規タイトルで続けるかどうかはわかりませんが、より一層ゲーマーの需要を見極めた上でゲーム開発を行って欲しいですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:「ドラゴンズクラウン」が海外でも比較的好評だよーって話です。
:おお。新規タイトルとしては十分良い出来だってことか。
:いやぁ、実に素晴らしい。新規タイトルで評価されたっていうのが実にアツイ。新規タイトルの価値ってのはそれだけ大きなモノだと思うし。……大手さんはほっとんど新規ださなくなったからねぇ……。
:ゲームソフトは売れる売れないの博打要素が大きいからな。とはいっても、需要のあるものを作れば売れるというのが当たり前のビジネスだと思うんだがね。
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