気まぐれゲーム雑記
第279回：比較的一般の人向けに行った次世代機へのアンケート結果も面白い、と言う話題

これがゲーム好きな我らとそうじゃない人達の差なのです。

違うアンケートをみつけた

先日、当ブログでも話題にした次世代機へのアンケート結果ですが、それらはIGNというゲームメディアが行った代物でした。
当然、アンケートに答えるのは大半がゲーマーです。ゲーマーでなければ、IGNを見る必要性はほぼ皆無だからなのは、誰もがわかる話でしょう。

かたや日本では、そういったゲームに興味がある人ない人をごちゃ混ぜにしたアンケートが実施されていました。詳しくはこちら。
まとめてみると次の様な感じ。

• アンケートは、インターネットコムとgooリサーチで行った
• 全国10～50代のインターネットユーザー1066人にアンケートをとった
• そのうちゲームを持っているという人は578人で、持っているハードはDS系（DSから3DS LLまで）が60.7％、WiiとWii Uが50.2％、PS2が45.2％、PSPが38.1％、PS3が32.5％
• 現在ゲームをしていないと回答したのは28.5％
• ゲームをしていないという回答者はアンケートを重ねるたびに増えていく（アンケートは今回で4回目）
• 一方でスマートフォンで遊んだ事があるor遊んでいる人は28.8％、まだ遊んでいないが興味がある人は15.4％、興味がない人は55.8％で、これは前回のアンケートから横ばい
• PS4を購入したいという人は10.9％、購入する気はないが、興味はある人は24.8％、購入する気はないという人は64.4％
• Xbox Oneを購入したいと言う人は2.5％、購入する気はないが、興味があると言う人は16.1％、購入する気はないという人は81.3％

流石、日頃からゲームにあまり興味がない人達の意見は面白いです。
というわけで、今日はそんなゲーマーな我らとそうじゃない人達の違いを、このアンケートから何となく読み取ってみようかと思う次第です。

どうやって一般の人達に売るか

このアンケートのすごいところは、PS2もカウントしているところでしょう。初期型PS3以外はPS2と互換がないとはいえ、もはやタイトルが出ていない現状においては稼働率が実にアレなところです。もちろん古いゲームはそれはそれで十分面白いですし、アーカイブスで賑わう事はできますけどね。
また、Wii UはともかくWiiを持っている方が50％いるというあたりも、そういった人達が「ゲームをしていない」のは当たり前な答えだと言う事になります。Wiiはタイトルがそこまで多くないので、プレイするゲームが限られてしまいます。

こういった人達へアピールしようとしているのが任天堂であり、逆にあくまでもゲーマーへのアピールに特化しようとしているのがPS4だったり、Xbox Oneだったりします。そうなるとこのアンケートは凄く自然なものにも思え、また同時にPS4やXbox Oneが爆発的に普及する事の難しさも示唆する結果と言えましょう。

普段ゲームをしないような人達へのアピールは凄く難しいモノがあり、Wiiの時は普段ゲームをしないようなユーザー達を動かす事ができたので、爆発的なヒットへとつながりました。逆に現時点でWii Uは求心力を失っているわけですが、今回もそういったユーザー層を取り込まないとWiiで達成したゲーム人口の拡大は一時的なものに過ぎなかった、という事になりかねません。Wii Uが抱えている問題は、案外大変なものであるという事も言えるでしょう。……何にせよ、ラインナップを増やさないことには始まりませんが。

こういった、普段からゲームをあまりやらない人達のアンケートというのは、ゲーマー内だけで盛りあがっていればソレで良いのか？　という難しい問題を投げかけてくれます。もちろん、戦略としてゲーマー内だけで盛りあがれば良い、というスタンスもあるでしょう。Steamのようなものはその代表であると言えます。
ですが、最終的に据え置きハードを売っていくなら一般的な層の方々にどうやって買って貰うかが課題になります。Wii U、PS4、Xbox Oneは、それぞれ良いところを持ち合わせているでしょうから、どのハードも奮って頑張ってほしいものですね。