任天堂:任天堂初となるFree to Play型のゲームは海外だと今年度内に発表、海外メディアではタイトルが「スティールダイバー」とも
海外ではFree to Playのタイトルを発表すると話題になっている任天堂ですが、本日Nintendo E3 アナリストブリーフィングの質疑応答がされ、今年度内に発表する予定である事が明かされました。以下、抜粋。(赤字強調はこちらで行ったものです)
デジタルの形でソフトウェアが供給できるようになったことで、私たちがお客様にソフトを提供し、そこでどのようにマネタイズ(収益化)するかという方法に自由度が生まれました。
ただし、マリオやポケモンのようなゲームをFree to Play型にしようと考えているわけではありません。なぜかと申しますと、マリオやポケモンのようなゲームは、パッケージソフトとして最初にまとまった金額を払っていただける信頼関係が、すでにお客様との間に確立できているからです。一方で、私たちが、何かまったく新しいチャレンジをするときに、お客様は「それがまだ面白いかどうかわからない」としたらどうでしょうか。お客様は、それにまとまったお金を払ってよいものかどうかわかりません。そのようなときに、過去の任天堂のプラットフォームではできなかった、さまざまな柔軟なマネタイズの仕組みがある今のプラットフォーム(ニンテンドー3DSやWii U)であれば、Free to Play型でご提案ができると思います。
任天堂はこれまでずっとパッケージ型のビジネスを行ってきた会社ですが、そのようなFree to Play型のチャレンジもやってみようと考えており、今年度内には、具体的なご提案ができると思います。
一方で、Free to Play型ソフトは、バランスを逸してしまうと、一部のお客様にものすごくお金を使っていただく結果にもなりかねず、それではお客様との良好な関係が築けませんので、お客様との関係が長続きするように、バランスの取れた、お客様から見てリーズナブルなものにしていきたいと考えています。
ということで、まとめると次の様な感じです。
- マリオやポケモンなどメジャータイトルをFree to Playにする気はない
- 今年度中には発表予定
- 課金の額はバランスが取れたものにする
こんなところでしょうか。
メジャータイトルをFree to Playにしないというのはユーザー心理を良く見ているというべきでしょうか。
また、すでに海外メディアのIGNでは、このFree to Playはスティールダイバーになるという記事が掲載されています。詳しくはこちら(海外サイトです)。スティールダイバーは評価としてちょっとアレなタイトルでしたが、こうしたタイトルを上手く使うにはうってつけ、という選択なのかもしれません。
これらの内容はE3での質疑応答なので海外では今年度中ということになるのでしょうが、こういった動きが日本ではどのように発表されるのかが最大の焦点でしょうか。また、課金の部分でも最大限配慮するという流れが見て取れます。
いよいよ任天堂さんもFree to Play型のゲームを発表しようという流れの中、どのような結果を出すのかが楽しみですね。
[情報元:Nintendo E3 アナリストブリーフィング質疑応答より]
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:任天堂さんのE3ブリーフィング質疑応答でFree to Playについての言及があったから、取り上げてみたぞ。
:時代の流れに対応するってところかな。ただ、任天堂さんらしいテイストなのはところどころに見受けられます。これが功を奏するのかどうかがポイントになりそう。
:他社がどういう動きを見せたかっていうのをよく分析した感じかねぇ?
:でしょうなぁ。ある程度は柔軟に考えながらも、お馴染みの任天堂らしさを忘れないってところなのかもね。……日本だといつ発表されるかなぁ……。
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