一週間を振り返るコラム的な何か
第47回：E3開催が大注目されたかと思えばインデックスが燃え上がっていた、と言う話題

インデックスは……なぁ……。

日本限定で話題を攫ったインデックス

E3が開催され、ソニー、マイクロソフト、そして任天堂の3社が実に面白い話題を振りまいてくれました。
それぞれの新ハードはそれぞれにインファマスやデッドライジング3など魅了的なタイトルで話題を呼び、任天堂も自社でスマブラの新キャラクター登場で賑わせました。……ところで、カプコンがサプライズを発表するって言ってたような気がするのですが、デッドライジング3がXbox Oneで独占がそれになるのでしょうか？　ちょっとだけ気になりました。

さて、そんなゲーム業界ではありますが、E3の他に深刻な問題としてアトラスの本体会社であるインデックスに粉飾決算疑惑が登場しました。なんというタイミングで出てきてしまったのでしょうか……。バットタイミングとしか言いようがないわけですが、粉飾していたのならそのうち出てきたのも間違いありません。というわけで、今日はそんなE3とインデックスの粉飾決算問題を振り返っておこうかと思います。

E3の印象は？

何となく、ハードの印象としてPS4がやたらとピックアップされたようにも思えます。基本的には、Xbox Oneのシステム仕様でネガティブな情報が出回ったところに、上手く情報を被せてきたというところでしょうか。とはいっても、問題はどういったタイトルが並ぶのかという事なので、その本質は見失わないでおきたいところです。

あとついでですが、Xbox OneもPS4も、日本でいつ発売になるのかという情報が出て来ないのは何とも勿体ない話です。すでに、E3の情報はインターネットを通じて大きく広まります。結局、日本でもE3の情報を入手できてしまうのです。そこを、「日本は別だから改めて……。」と言われたところで、消費者としては悶々としたものを覚えてしまいます。E3は消費者に向けた発表の場ではないとはいえど、消費者はそういった目でみているわけですし、消費者の目があることも徐々に気にした方がいいかもしれません。……発表内容を日本語通訳とか随分改善されているとは思いますが。

また、任天堂は相変らずゴーイングマイウェイでした。これぞ任天堂、というところでしょうか。相変らず強いコンテンツを保持しているだけの事はあります。E3は商談の場でもあるわけですが、そこから消費者に向けてもきちんと情報発信をしていたようには思えます。……とはいっても、まだまだWii Uタイトルラインナップが強いとは言いがたいでしょうから、年末へ向けた充実化をより一層図ってもらいたいものです。

今年のE3は、PS4にXbox Oneと新ハードが2つ発表されるという珍しいものになりました。今後、両陣営はお互い何かしら牽制しながら発表したりされたりするのでしょう。しかし、最終的にはソフトラインナップで決まってくると言えるでしょうから、より多くのソフトでユーザーを魅了してもらいたいものです。

インデックスが真っ赤に燃え上がっていた

インデックスのニュースはまさに寝耳に水状態でした。
元々、業績がよろしくないという事や、業績を修正しなければならないといった事態を引き起こしてはいたものの、危ぶまれつつもどうにかなっていた……はずだったのですが、実際はどうにもなっていなかったのが本来の姿だったと言う事になります。

すでに、粉飾をするために循環取引で資金を回していたと言う事も明らかになりつつあるので、これは企業にとってかなり手痛い一撃となります。会長は関与を否定していますし、かなり大がかりな事件にも発展しそうな気がしないこともありませんが、ゲーマーとして気にしなければならないのはアトラス関連タイトルでしょうか。とはいっても、実際そこまで話が進まないとどうにもならないとは思いますが……。

心配されるのは、現時点で発売日が正式決定になっていないタイトル、「デビルサバイバー2 ブレイクコード」や「真・女神転生とファイアーエムブレムのコラボタイトル」です。特に「デビルサバイバー2 ブレイクコード」は、元々7月発売だったのが秋に延期されたこともあってか色々と勘ぐってしまうところもあります。

まだ、粉飾の疑いということで確定したわけではありません。とはいえ、出てくる情報はかなりマイナスとなるものばかりで、良い情報は聞こえてこないのが現状です。恐らくは週明けからもまた情報がちらほらと漏れ聞こえてくるかもしれませんが、単なるゲーム好きとしましては、一度は発売日が出た「デビルサバイバー2 ブレイクコード」まではどうにかしてもらいたいものですね。