連載:気まぐれゲーム雑記 第240回:ゲーム開発の在り方は色々と難しそう、と言う話題

気まぐれゲーム雑記
第240回:ゲーム開発の在り方は色々と難しそう、と言う話題

開発にお金がかかるのは仕方がないことでもあり……。

開発にお金はつきもの

ゲーム開発にお金がかかるというのは、どこもかしこも話題にしている事です。
しかし、我らゲームをする側としてはどれくらいの費用で開発されたものであろうとも、面白いか否かだけで判断します。ここらへんが、ゲーム開発が博打的な意味合いを持ってしまうところなのでしょう。

そんなゲーム開発ではありますが、欧米のハリウッドスタイルでのゲーム開発に疑問を投げかけるような記事が掲載されました。詳しくはこちら
まとめると次の通り。

  • 海外のMMOタイトル「Defiance」を手がけたTrion Worldsが多くの従業員を整理した事を発表
  • 同じTrion Worldsが手がけたMMO「Rift」でも、運営チームを対象に40人ほどの人員削減したばかりだった
  • Riftの開発メンバーで、チーフクリエイティブオフィサーだったスコット・ハーツマン氏曰く、ゲーム開発のビジネスモデルは基礎から間違っていると疑問の声を挙げた
  • 今のアメリカのゲーム業界は、プロジェクトごとにスタッフを集めて開発が終了すると解散する「ハリウッドスタイル」が一般的
  • ハリウッドスタイルは健全な労働環境とはいえないが、長期的な雇用を保証したままで合理的、効率的にゲーム開発するための最良の術もない
  • インディーズゲームの開発者達は、少人数がゆえに高いスキルを要求されるが、意思決定も早くスピーディな開発も可能
  • Riot Gamesの「League of Legends」やMojangの「Minecraft」などインディーズでもヒット作が生まれている
  • しかし、「Call of Duty」シリーズや「Halo」シリーズなどのブロックバスター作品が作れるかと言えば作れない
  • 欧米ゲーム業界は今後も試行錯誤していくことになりそう

ざっとこんなところでしょうか。
というわけで、日本らしからぬハリウッドスタイルで話題となっている海外ゲーム業界を生暖かくみてみようかと思う次第です。

まさに博打

日本でのゲーム開発は、海外に比べると良くも悪くも企業として健全な労働環境を与えようとする傾向が強いです。一時は業界再編などの動きもあり、多くのクリエイターが独立、移籍などの動きを見せましたが、今では生活が保障されているケースが多い事のように思います。クリエイティブな仕事と生活の保障のバランスは非常に難しいところではありますが……。

一方のハリウッドスタイルは、かなりの人材が動きます。欧米の企業が大作を発売したあとにレイオフを行ったりしますが、そういった影響も大きいです。また、スタジオそのものが潰れてしまうケースも多々あります。L.A. Noireもその一つと言える作品でしょう。

それに対してインディーズゲームは、そんな昨今のゲーム事情において一石を投じる流れを作った……気がしています。Kickstarterなどのクラウドファンディングの登場も、インディーズにとって強い味方となることも多くなりました。とはいえ、もの凄いヒットが多いわけでもなければ、クラウドファンディングでお金を集めたのに実際にゲームが発売されないなど特有の問題もあります。

日本でも海外でも共通して言える事というのは、ブランドは強い、ということです。日本なら、ドラクエやFF、モンハンなどの有名タイトルは強いでしょうし、海外でもCoDやHalo、バトルフィールドやアサシンクリードなどが名を連ねます。このようなブランドタイトルは利益が見込めるわけですから、どんどん開発費が増えていくでしょう。逆に、新規IPはインディーズのようなスタイルで開発していく流れとなり、開発費は2極化が進みそうな気はしています。

どういったタイトルにいくらの予算を組むかという問題は、どれが正しいという答えはありません。すべては結果が出てこそ意味があります。だからこそ難しい采配を求められるのでしょうし、経営側もシビアにならないといけなくなります。
正解がない中、より良い選択をするために企業はアレやコレやとリサーチをするわけですが、今後日本のゲーム開発シーンはどうなっていくのでしょうか? 今の流れのように携帯機が主流となるのか、それともWii UやPS4、Xbox Oneなどの据え置き機が盛り返す勢いをみせるのでしょうか? もしかしたら、今年のE3でその一端が垣間見えるかもしれませんね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:海外の雇用事情がなにやら大変そうってんで、日本でも同じ事がいえるんじゃなかろうか? と思った次第です。

しゃきーんさん:日本の場合は、携帯機でコストダウンを狙っているような気がしないこともないな。

しょぼーんさん:まぁそこらへんは日本と海外の違いかと。でも、次世代機でそこらへんの局面が変わるのかなぁ? という思いはあります。もっとも、PS4みたいにVitaと合わせて使えるから! っていう方向性になっていきそうな気はするけどネー。

しゃきーんさん:ま、こういった話ができるのも次世代機が発売される前だからだよな。どのハードにも盛りあがっていってほしいもんだわ……。

連載:気まぐれゲーム雑記 第240回:ゲーム開発の在り方は色々と難しそう、と言う話題に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

しょぼーんさん

しゃきーんさん

記事にコメントを書く