レビュー:「ドラゴンズドグマ ダークアリズン」を無事ハードコアソロクリアできたのでレビューついでにラスボス攻略時のステータス紹介

ドラゴンズドグマ ダークアリズン ロゴプラチナも取ったのです。

すでに発売されている「ドラゴンズドグマ ダークアリズン」ですが、無事黒呪島のボスを4周ほどハードコアでのソロクリアできたのでレビューしてみたいと思います。ついでといってはなんですが、ソロでのラスボス戦のヒントくらいは書いておこうと思う次第です。ステータスを見たい人はさくっと真ん中くらいまですっ飛ばして下さい
なお、ストーリーについての言及などをするので、ネタバレとなります。注意して下さい。

ドラゴンズドグマ ダークアリズン イメージ
ドレイクさんを撃破後、空から落下中に木に引っかかって延々と落ち続けている格好になったドレイクさん。

レビュータイトル:ドラゴンズドグマ ダークアリズン

まず、「ダークアリズン」と単なる「ドラゴンズドグマ」で評価が異なるものになるのは間違いありません。が、そこらへんはまとめてしまい項目別に評価してみようと思います。

シナリオ:5/10

全体的に見て、もの凄く投げっぱなし感が否めません。ドラゴンを倒すまでは良しとして、それ以降の話はもはや必要だったのかどうかが悩ましいところです。戦わないとバッドエンドになるから仕方なしに戦えば変なエンディングに持っていかれ、少々理解に苦しむストーリーでした。勿体ないと言わざるを得ません。

先にも書きましたが、自分の心臓を取り戻すためにドラゴンと戦うところまではマトモでした。それ以降は、何がしたいのかさっぱりです。勝手に神にされたかと思えばオチは自殺とはこれ如何に?

アクション性:8/10

アクションがウリと言うだけあって、オープンワールドのゲームにしてはかなり良い仕上がりでした。とはいえ、少々スキルが少ない事や職業での優劣がかなり大きい事などが不満としてあげられます。オープンワールドで自由な部分を訴えたいならもっとぶっ飛んでしまえば良かったのは間違いありません。

ですが、広大な世界を走り回って敵を倒しているのはかなり楽しいです。今までのオープンワールドとはアクション性がかなり違うので、そこは高く評価すべきところでしょう。

システムやユーザーインターフェイス:5/10

勿体ない、の一言でした。ダークアリズンになり、クズ物屋でアイテム複製するのがとてつもなく面倒になったり、スキルを多く習得していた場合にアビリティを探すのがとてつもなく面倒だったり、職業でレベルアップ時の能力上昇が固定なためにレベルMAX時のステータスがある程度決まってしまったり、とにかく「ちょっとした一手間」を入れれば改善が見られたはずのモノがまるで見られません。ついでに、いちいちランタンを装備したり外したり何だったりの手間も凄いです。

クズ物屋はアイテムソートするなり出来れば良かったし、スキルは職業別に切り替えられればいいわけだし、レベルMAX時の救済としてレベルダウンのアイテムなり何なりを用意しておけば良かったわけです。実に勿体ない感が凄かったです。

あと、オンラインでのウルドラゴンのシステムは結構ガッカリしました。倒させる気がないようにも受け取れてしまい、残念の極みです。結局多くの人はオフラインで倒す方を選んだのではないでしょうか?

ついでにウリのポーンですが、ある程度のレベル帯までは便利……っぽく見えたりするわけですが、高レベル帯や黒呪島の敵ともなるとどうにもこうにもポーンは賢くないと言う様が露呈します。魔法詠唱を途中で止めたり、即死攻撃に当たりにいったり、やはりプレイヤーのようなちゃんとした戦略を描いて動く事と比較してしまうと残念な仕上がりです。……ソロで「孤高」を付けてプレイした方が安定するというおまけ付きでした。

ダークアリズン追加要素:6/10

黒呪島と言う島にいって強い敵と戦う追加要素なわけですが、正直を言えばこれが5000円というのは腑に落ちない部分です。DLCで十分だった内容でしょう。かなり高めのDLCだと割り切るほかないのが残念です。逆を言えば、無印「ドラゴンズドグマ」をプレイしていない人にとってはかなり価値が高いです。

黒呪島でやりたいことは、ハックアンドスラッシュで間違いないでしょう。レベルを上げ、強い敵を倒し、レアアイテムを入手し、強化して、さらに強い敵に挑む。この繰り返しです。
ですが、ハックアンドスラッシュにするなら、武器や防具の能力をある程度ランダム性のある物にした方が潜る意味を見出せたように思えます。
それに、黒呪島で問題なく戦えるレベルにもなると「いちいち素材を一個ずつ複製するのは手間」としか思えません。リムも入手できる量と解呪のバランスがとれておらず不足しがちになるでしょう。ついでに言えば、リムをリアルマネーで買えるようにしてあるあたりは、かなりのあざとさを感じます。バランスが取れていれば、使うも自由、使わないも自由と思えるところなのですが……。

あと、レベルには上限がありMAXになってしまったらもはやただの惰性です。育てなおしもできない現状において、アイテム強化やレアアイテム探しだけが焦点となりますが、固定アイテムを探すためだけに延々と黒呪島に潜ってはアイテムを回収しまた繰り返す作業感は半端ないです。

個人的感想:9/10

このゲームの感想を一言で例えるなら、今後次第では素晴らしいゲームになりそうな原石、というところでしょうか。ちなみに、ダークアリズンの要素を含めるなら、素晴らしいゲームになりそうな原石を荒削りした原石、といったところです。

良いゲームではあるのですが、どうにも細かい部分で粗が見えてしまっています。その粗い部分に妙なストレスを感じるような出来映えなのが、本当に勿体ないです。そして、ダークアリズンになってもさほど改善されていませんでした。ストライダー系職業の回避が良くなったくらいでしょうか。

散々こき下ろしていますが、面白いだけに粗が見える作品だというのはわかってもらいたいところです。アクション好きやある程度制限はあるもののオープンワールドが好きな人にとっては楽しめるでしょう。ですが、楽しめながらもところどころに垣間見える不満点が結構主張してくる作品なわけです。

総評:33/50

色々な面で残念な部分が垣間見えてしまい、勿体ないという言葉が似合ってしまう作品でした。改善要素はかなり多いと思います。ですが、先ほども書いた通り、勿体ないという粗が目出ってしまうだけでアクションとしては面白いです。……ストーリーに期待してはいけませんが。

また、誰がどう見ても海外市場で売る事を意識しつつも、結局日本で売れてしまったがためにダークアリズンで日本語を導入するなど、結構アレな感じも否めませんがプレイすれば確かにコレは「日本向け」なタイトルです。ところどころで妙な制限があることに不満を感じてしまうのは、海外では通用し辛いように思えました。

以上のところから、さほど自由はないけどオープンワールドなアクションをしたいという人向けです。海外ゲームのようなオープンワールド(スカイリムやフォールアウト)といった作品を期待している人はちょっと趣旨が違っているので注意しましょう。

日本のタイトルとして確立させた以上は、次回作は最初から日本語導入などの要素が入った代物が出てくるでしょう。良い作品なだけに粗が目立ってしまったタイトルですので、次回作での大幅な改善に大きな期待をしておきたいですね。
以上、「ドラゴンズドグマ ダークアリズン」のレビューでした!

レビュー項目 スコア
シナリオ 5/10 5/10
アクション性 8/10 8/10
システム・UI 5/10 5/10
追加要素 6/10 6/10
個人的感想 9/10 8/10
トータル 33/50 32/50

良いところ

  • アクション性の高いオープンワールド

悪いところ

  • ダークアリズン要素は人によっては高い
  • 細かいところに手が届かないシステム

注意点

  • 決してつまらないモノではなく不満点に目がいってしまうだけで、アクションゲームが楽しめるなら面白い内容

黒呪島ソロクリア時ステータス

黒呪島の敵は総じて強く、固くなっています。ですので、耐性の付いた装備品を揃える事とレベル上げが最優先事項になります。黒呪島のラスボスを4周ほど完全ソロで撃破できたので、そのステータスとやり方をさらっと書いておきます。

ドラゴンズドグマ ダークアリズン イメージ

まず、育成方法はだいたい1レベルから30レベルまでがストライダー、その後100レベルまでアサシン、残り200(MAX)までがソーサラーです。途中違う職業でレベルが上がった時もありますが、だいたいそんな感じでした。適材適所でアサシンとマジックアーチャーを使い分けるスタイルですが、黒呪島だけならマジックアーチャーのみで問題ありません

アビリティは以下の通り。

  • 開眼(魔道弓の威力を上げる)
  • 達人(百烈斬りのスタミナ減少)
  • 孤高(無駄に死に行くポーンよりも、一人で回復アイテム持ち込んだ方が有利に戦える事に気づいたため)
  • 速詠(なんとなく……)
  • 腕力(途中のドラゴン系やラスボスにしがみつくため)
  • 密着(振り落とされないようにするため)

装備品は以下の通り。

  • ディスローブダガー(エルハーベンと使い分けても良し)
  • デーモンウィング
  • カダベラスフェイス(多数の敵感知で攻撃力上昇)
  • アビスウェア
  • 隠形の装束(体力回復)
  • カダベラスクロー(敵にとどめでスタミナ回復)
  • ナブラアーマー
  • 隠形の沓(風圧無効)
  • ホーリーエンブレイス
  • 短剣極意の指輪・改(百烈斬りがあればなんでもよし)
  • 魔道弓極意の指輪・改(連魔弾・跳弾魔従・火炎衣などがあると良い)

これらの装備をすべて最大強化します。これでベストというわけでもありませんが、耐性は毒・スロー・睡眠・混乱・沈黙・スキル封印・呪い・石化・魔法攻撃力ダウン・防御力ダウン・魔法防御ダウンが100%になります。暗闇にさえ注意すればさほど問題はないでしょう。

あとは、跳弾、連魔弾、百烈斬りを駆使していけば大抵の敵は倒せます。狭いところに誘い込んで跳弾か、広いところなら連魔弾、効かない場合は魔道弓の通常攻撃かしがみつきからの百烈斬りで撃破できます。なお、ソロの場合は囲まれないように戦うのを心がけましょう。ガルムなどは、狭い場所におびき寄せて跳弾が楽です。回復アイテムも忘れずに。

黒呪島のラスボス戦は、第一形態はソロの場合頭に飛びついて百烈斬りが理想です。上手くすればかなり早く倒せますが、なかなか頭を掴めない場合もあります。ですが、ガチンコ勝負するよりも頭をつかみに行った方が楽なので、気合いで頑張って下さい。運が悪いと頭を掴んでも魔法などに当たってしまい剥がされますが、運が良ければ1,2回でスタミナが切れるまで殴っていれば倒せます。余裕があれば、火炎衣を使ってから飛びつきましょう。
また第2形態は、敵からの攻撃はそこそこ楽に避けられるので適当にバックしながら魔道弓の通常攻撃のみで倒せます。第一形態の方が遙かに強く感じるのは、ここだけの秘密です。

では、まだクリアしていない人は頑張って下さい!


しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:というわけで、ハードコアで「ドラゴンズドグマ:ダークアリズン」を完膚無きまでにクリアしました。ソロクリアとか言ってるけど、特定の敵を除けば「ソロの方が安定する」という事情もあったりします。

しゃきーんさん、焦る:お、おう。で、どうだったの?

しょぼーんさん、焦る:一言で言えば、面白い部分は面白いだけに粗が凄くて本当に勿体ないと思う。良作だけど秀作じゃない、みたいな感じ。本当に勿体ないんだわ。これは大切に育てて欲しい作品ですな。

しゃきーんさん:ま、カプコンさんは当面海外云々いうよりも日本での販売を主軸にするみたいだし、次回作も想定されているだろうから頑張って作ってほしいものだな。ともあれ、お疲れ様でした。


【アマゾンさん】

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