気まぐれゲーム雑記
第170回：ゲームがオンライン接続必須となる時代、と言う話題

それぞれに善し悪しがあると思うわけで。

オンラインでの管理

新生シムシティは、オンライン接続が必須であると言う事が一つの弊害となりました。
すでにサーバーの不具合は解消されつつも、今度はゲーム内部での問題が発生してきており、マルチプレイができるという売り文句どおりにもはやオンラインゲームであるような形を成しています。まぁ個人的にはシムシティは好きなので、オンラインになっていようがいまいがプレイはするわけですが。

そんなシムシティですが、海外レビューが紹介されています。詳しくはこちら。
Choke Pointさんのまとめですが、評価が高い要素と低い要素の要点をまとめてみると、次のような感じになります。

評価が高い要素

• 古典的シミュレーションと現代風ソーシャルオンラインの融合が上手くいっている
• やりがいがあり、わかりやすくて複雑さもある
• ゲームがちゃんと機能さえすれば面白い
• UIが良い
• 協力プレイは面白い

評価が低い要素

• マップが狭い
• オンライン必須
• バグがある
• オンラインプレイの要素をプレイヤーに強いている
• 思ったより自由に作れない（広さの問題などで）

PCゲームとしては、バグがあるとか何だとかは理解できる範囲でもありますが（理解できるだけで許容するつもりはありません）、やはり海外レビューでもオンライン必須である事は賛否が出ているようです。特に、EAのサーバーを不安視するモノが多く、ローカルサーバーでのプレイがオプションとして出てくる事を期待しているレビューもありました。
そんなわけで、今日はオンライン接続は今後必須になっていくのかどうか、と言う話題をしてみようと思う次第です。

オンラインで得すること、損すること

インターネットが各家庭に普及した昨今において、インターネットに接続できないPCはほぼ価値がないと同義です。まぁ、あえて繋がないことに意味があるようなマシンもあるとは思いますが、通常のご家庭ではインターネット接続が可能となっているでしょう。
ゲームにおいてもその恩恵は多く、ゲームのアップデート配信がわかりやすい恩恵でしょうか。もはやなくてはならない存在と言えます。特に、オンラインゲームにおいてはクラウドゲーミングとほとんど変わらず、サーバーにセーブデータを置いたりするため、通常にプレイをしていれば不正行為を行う事は非常に難儀する事でしょう。……そうまでして、不正行為をしたいかという話にもなってくるわけですが……。

昨今においては、UBIのCEO様が「PCゲームの93％は海賊版」という発言をしたり、アダルトゲームメーカーの「OVERDRIVE」の代表様が違法コピーに対して問題提起をしたりしていて、PCゲーム市場はかなりカオスな状況となっています。
ですが、EAのOriginやValveのSteamなどは、ゲームをするのにオンライン認証が必要となりますが、これは海賊版や中古対策などに一役買っています。そうすることで、違法コピーソフト対策にもなっているわけです。
……個人的に思うのは、アダルトゲームメーカー様方は、アダルトゲーム専用のSteam的なDRM認証システムを作り、多くのアダルトゲームメーカーでそれを共有するような仕組みを構築した方が手っ取り早いと思います。だって、今時のPCは「オンラインに接続していないと価値がない」と言い切れるくらいには必須なモノですから。せめて、最初のオンライン認証くらいはやっても良いかと思うところです。

そんなこんなでオンラインはそういった部分で得をするわけですが、当然ながら損をするケースもあります。新生シムシティで起きたサーバー問題がすべてを物語っているわけですが、サーバーに不具合が起きた際は非常に難儀します。また、「オンラインが必須に思えないゲームでさえもオンラインにする事の弊害」というのも、今回のシムシティの一件で明るみになったとは思います。ちゃんとした対応が考えられない場合は、リスクの方が大きいでしょう。
とはいえ、ビジネスだからこそ選ばれた選択でもあるので、ユーザーの望む事とゲーム開発側・経営側のバランスは今後色々と試していくほかありません。

もっと未来の話になれば、すべてのデータはアカウントなりIDに紐付けられて自分用のサーバー上に保存されるようになっていき、データの出し入れを行うような未来は想像できます。クラウドゲーミングなどが行き着きたいところは、最終的にその部分でしょう。そうなれば、中古や海賊版という概念がなくなっていくかもしれません。
ですが、当然のようにセキュリティの問題やサーバー関連、他の技術的な問題もまだまだ多くあります。当たり前の事ですが、このような未来になるのは当分先の事です。しかし、そのようなオンライン必須の時代が来たらまたゲームの在り方も変化していくのかもしれませんね。……なんとも、未来的な話ではありますが……。