気まぐれゲーム雑記
第155回：任天堂がGamescomに出展する、と言う話題

Gamescomに帰って来たわけなのです

対外的にアピールする

任天堂が経営方針説明会で1000億円の営業利益を出すと打ち出してから早1ヶ月が経とうとしています。
日本では3DSダイレクトやらルイージダイレクトやら宣伝をしていますが、日本の携帯ゲーム市場においては3DSがかなりの占有率を誇っているので、そこらへんは好調に推移していくのでしょう。問題は、本命とされているWii Uがどうなるのかといった事の次第であって、まだ発売されてから3ヶ月程度ではありますが、そろそろ何か見える代物を出してもらいたいとも思えてしまうわけです。……バーチャルコンソールとかじゃなくて、Wii Uの独占的なタイトルを指しているのですよ？

そんな任天堂ですが、Gamescomに出展するというニュースが出てきました。詳しくはこちら。
内容はもはや、読んで字が如く任天堂が今年の8月に開催されるGamescomに出展するというモノです。

というわけで、本日はそんな任天堂やらマイクロソフトやらソニーやらが出てくるであろうGamescomが、任天堂にとってどういった位置付けなのかを考察してみようと思う次第です。

海外でも狙う市場はヨーロッパ

Gamescomは、ドイツのケルンで開かれるゲームの祭典です。また、ヨーロッパ最大級のイベントでもあり、来場者の半数以上は海外から来ると言われています。
アメリカで開催されるE3との違いは、E3はメディア向けなので情報が中心、Gamescomは基本的にファンイベントなためプレイアブル出展されるタイトルが多いというのが特徴です。また、ソフトメーカーが新作発表ついでに試遊もできる場として使われる事もあります。

昨年は、任天堂とマイクロソフトが出展を取りやめたことが話題としてクローズアップされました。ついでに、グリーが初出展とか何だとかも話題になった気がしますが、そこは華麗にスルーしまして。
マイクロソフトも任天堂も、何で出展しなかったのかという思惑は皆目わかりません。ですが、少なくとも任天堂はWii Uで海外市場も睨んでいるはずのハードなのに海外でアピールをしない事を選択したのは、その時点である程度ソフトラインナップのスケジュールが想定出来ていたのではなかろうか？　という妄想はできます。……妄想ですよ？

ですが、今回の出展は任天堂の業績回復の鍵を握っているヨーロッパ市場を見据えたものでしょう。任天堂は経営方針説明会で、ヨーロッパでも最大市場のイギリスの売り上げが芳しくないという趣旨の発言をしています。それに、ドイツやフランスはそこそこ売り上げも良さそうですが、それ以外の国では苦戦を強いられていて、ヨーロッパ全体で売り上げを伸ばさないといけないのが直近の課題です。そうなれば、Gamescomに出展するというのも自然な流れという事でしょう。

何が出てくる？　Gamescom

任天堂が出展するともなれば、3DSやWii Uを後押しするようなソフトが出展されるのも予想されます。現状発売されているソフトでは、ヨーロッパのユーザー達の食指を動かす事が出来なかったわけですから、そこらへんを念頭に置いたものは出してくるようには思えます。

ですが、任天堂が1年ぶりにGamescomに出展するからといって、任天堂が話題をかっさらうと言う事になるわけでもなく、ソニーは去年Gamescomに参加しているので、今年はPS4を出してくる可能性はあります。まぁ、デザインだの何だのは決まっていないそうですが。また、E3やその前くらいに発表されるかもしれないというマイクロソフトの次世代機も注目されるでしょう。

そうなれば話題の中心は次世代機でどういったモノができるのか、という事になりかねません。任天堂としては、注目されるためにそれ相応のタイトルを用意する必要性が出てくると言えます。それも、きちんと海外でウケるようなタイトルで、基本的には初出になるようなモノです。人間、新しいモノや情報には目がないという事です。

今年のGamescomは、マイクロソフトが参加するのかどうかがまだわかりません。ですが、参加してくれば3社がそれぞれ次世代機についてアピールをしていくという、何とも面白い展開になるわけです。
基本的には全部注目されるとは思いますが、今年のGamescomは色々と楽しい情報が飛び交いそうですね！　8月の開催を楽しみに待ちましょう。