連載:気まぐれゲーム雑記 第150回:Vitaの値下げはこの時期が勝負らしい、と言う話題

気まぐれゲーム雑記
第150回:Vitaの値下げはこの時期が勝負らしい、と言う話題

賛否両論渦巻くわけですが、さて?

前向きに考えよう

先日、Vitaが値下げされました。
いつ値下げが来るかと様々な予測が立てられましたが、プレイステーションミーティング2013を前にして値下げ発表というのは、中々に驚きを覚えます。企業にとって良いか悪いかはさておいて、ユーザーにとっては入手しやすい価格で手に入れられると言う今回の一件は、何とも素晴らしいものです。すでに持っているユーザーからすれば複雑な心境かもしれませんが、他のハードでも1年以上経ったハードは値下げに踏み切るケースがそれなりにあると思いますので、ユーザーが増えればソフトメーカーも参戦する可能性が高い、ということでおひとつ……。

そんなVitaですが、SCEJのプレジデント河野氏が値下げの理由をインタビューで語りました。詳しくはこちら
まとめると次の様な感じです。

  • このタイミングで値下げを決断した理由は、調査で値下がりを待っているから買わないという理由が大きかったから
  • タイミングは、有力タイトルが出る春に合わせた
  • 2万円を切る価格設定が、購入意向者に響く価格だと考えた
  • 利益に関しては、Vitaは稼働率が高いハードなので、ハードだけでなくソフトの方で十分にビジネスが見込めると思っている
  • クリスマス商戦を見送った理由は、「モンスターハンター」のときのように、ハンティングアクションゲームが発売されると「進化した携帯機でゲームしてみよう」という考えが出てくるし、そういう遊び方の提案を考えた結果、春に「ソウルサクリファイス」「PSO2」などハンティングアクションが出るのでそういった有力タイトルに合わせた
  • Vitaの発売以降の普及度合いは想定よりも低く、(目標に対して)ちょっとだけではなく、はっきりと未達だった
  • ユーザーが望むような「遊べるタイトル」は、今年色々なソフトが出るので解消されていくと思っている
  • Free to Playのゲームも今後増えていくと考えているし、それはソーシャルの影響もある

これは非常に面白い話です。
Vitaの販売戦略は明確な失敗であって、どうしてもテコ入れする必要があったことを明確にしています。というわけで、本日はそんなVitaが今後どうなっていくのかという話題をしてみようかと思う次第です。

需要と供給のバランス

どの市場にも、需要と供給があります。ゲーム市場で考えれば、ユーザーの求めるゲームが需要となり、それを提供するのがハードメーカーとソフトメーカーのお仕事です。それらのバランスの上に商売は成り立ちます。Vitaが値下げに踏み切ったのは、現状を打破しなければならない環境に置かれたからですが、今後どういった需要があるのかが重要になります。

今回、Vitaの値下げ発表と同時に紹介されたタイトルは、ハンティングアクションが多かった印象です。圧倒的に「モンハン」を意識した結果であることはインタビューからも読み取れますが、ソウルサクリファイス、ゴッドイーター2、PSO2などのタイトルでVitaを牽引できるかと問われると、ゲームをこよなくプレイする人達は牽引できても、それ以上の結果が出せるかどうかはちょっと難しいかもしれません。

とはいえ、まずはタイトルが出ない事には育てるもへったくれもありませんので、どれだけ「モンハン」がやりたい層に「モンハンにとって変わる何かがある事を提示できるか」がポイントでしょう。まぁ、モンハンをやりたい層は「モンハンがやりたい」だけであって、「とって変わる何か」がプレイしたいかどうかというのは別問題なので、今後の課題と言う事になると思います。

また、Vitaは世界市場を睨んだハードになっていますので、国内市場だけをどうにかすれば良いと言うモノでもありません。ですが、日本市場をしっかりと見直したのは非常に好感視できますし、新ハードを出した結果として最初の1年が失敗だった以上は、じっくりと勝負するほかないのが現実です。
Vita最初の1年の不調と今回の値下げを、ソフトメーカー達がどうみて判断するかはまだまだわかりませんが、性能は良いハードですし今後の成長に期待したいですね!

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:Vitaの値下げタイミングがなんでこの時なの? って感じのインタビューがあったから、わたくしなりの意見を書いておきました。

しゃきーんさん:ゲーマーとゲームをする一般の人を分けて考えないとダメって事か?

しょぼーんさん:だいたいそんな感じかなぁ。Vitaは今のところ前者だと思うし、モンハンをする層は今や前者も後者も含めているってところが重要かと。3DSとは違った路線として、Vitaは独自に突っ走って欲しいとは思うんだけど、世界市場を睨むとなるとどうやって戦略を練るのかなぁと。

しゃきーんさん:ふむぅ。各ハードに善し悪しがあるのは間違いない事だが、どうやって集客するかはソフトを提供し続けないことには始まらないからな。3DSは海外市場を、Vitaは国内外共に頑張って盛り上げてほしいものだわ。

連載:気まぐれゲーム雑記 第150回:Vitaの値下げはこの時期が勝負らしい、と言う話題に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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しゃきーんさん

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