気まぐれゲーム雑記
第126回「Wii Uの逆ざや解消はソフトの充実化が鍵……なんて事はみんな知ってた、と言う話題」

つまり、あとは行動と結果を待つのみなのです。

Wii Uの逆ざや

「逆ざや」とは、経済用語で想定していたよりも利回りが低い状態の事を指します。
そこらへんが転じて、売れば売るほど赤字が出る状態をも逆ざやと説明されます。対義語としては「利ざや」という言葉があり、こちらは利回りが高い状態、つまり売値と買値の差額に儲けがある状態の事を指します。だいたい、転売というのは利ざやだと思って頂ければOKです。……いやまぁ、ちょっとした豆知識です。

そんな逆ざやですが、Wii Uが逆ざや状態で売られている事はすでに周知の事実ですが、その逆ざやがいつ解消されるかは何とも言えない、といった記事が掲載されました。詳しくはこちら。
まとめると次の様な感じです。

• 逆ざやがいつ解消できるかは、まだ言えない
• どのペースでどれくらいの台数を製造するかで逆ざや解消時期は変化する
• 来年はWii U事業全体で収益貢献できると思う
• 来年中にMiiverseをスマートフォンでも閲覧できるようにしたい
• 現時点でスマホに任天堂ゲームを流す計画はないが、メディアとしての価値があるスマホは、ゲーム情報を流すツールとして活用できる
• 海外市場は携帯ゲーム機についても、世界全体の売り上げをのばすため、ソフトのラインアップを拡大させていく

流石に新ハードが出たばかりで逆ざや解消時期を問われても、答えようがないのはわかりきっている事です。あと、記事元だとWii U事業が来年収益貢献、ということや来年中にMiiverseをスマートフォンとありますが、この「来年」というのは、インタビュー自体去年だったように思えます。流石に、2年越しでの収益改善を考えているのは少々長期スパン過ぎるのでは？　と思えてなりません。

というわけで、本日ニンテンドーダイレクトもあることですし、Wii Uが置かれている状況を整理しておこうと思う次第です。

売り上げ自体が良いか悪いか

現時点だと、やはりWiiと比較されている記事が多くありますが、Wii発売時とは経済状況が大きく異なっている、というのが根底にあります。当然ながら、勢い自体もあの頃とは違っているので、そこがどう評価されるかはわかりませんが、今のところ悪くはなさそう、というべきでしょうか。

とはいえど、今のペースだと今年3月までに550万台という目標が達成できるかどうかは非常に微妙なラインになっているので、やはり原動力となる何かはでてきて欲しいところです。
恐らく、本日のニンテンドーダイレクトにはそういったモノが期待されているのでしょう。違うソフトメーカーのタイトルは後日改めて紹介、となっていますが……。

海外では、やはりWii Uの売り上げが絶妙に微妙な伸び悩みをしていることから、アナリスト達が色々と値下げやら何やらと言及しています。しかし、企業である以上は逆ざや状態中に値下げに踏み切る事はないでしょう。3DSの再来を起こすわけにはいかない、というのが任天堂の考えでしょう。
それに、ソフトが揃わないうちに値下げに踏み切ったところで効果は限定的で、やはりソフトを揃えることこそが最優先される課題となります。

まだ発売一ヶ月半？　もう発売一ヶ月半？

Wii Uは発売から一ヶ月半程度が過ぎました。ですが、今のところ表立った発売タイトルのスケジュールは多くありません。これを、まだ一ヶ月半と見るか、もう一ヶ月半と見るかで大きく違いが出ます。

新ハードは、ソフト充実するまでにそこそこ時間がかかるモノです。
それぞれのハード特性を開発元が理解しなければ使いこなせませんし、Wii Uの場合はゲームパッドをどう使うかでアレコレ考える時間も必要になる事が想定されます。ですが、今のゲーマーは昔に比べてゲームを消費する速度がかなり速いです。
だからこそ、Wii Uのスケジュールが余り埋まっていない現状に、妙な焦りのようなモノを感じるのかもしれません。……だからといって、出る予定のないソフトを挙げられても困りますが。

コンテンツの消化速度が速まっている現代において、新ハードのロンチやその後の展開というのがどれだけ素早いモノになるのか、というのは非常に難しい問題です。ですが、ソフトの充実化して多くのユーザーを囲い込めれば逆ざやが解消されるというのは、多くの人が理解していることでしょう。行動を起こし、結果を待つ段階に入りつつあると言うことです。
Wii Uが発売されてから1ヶ月半で、Wii Uの今後を紹介するニンテンドーダイレクトが公開されることとなりますが、多くの人達が見守る中でどういった内容になるのか……。本日23時を楽しみに待ちたいですね！