連載:気まぐれゲーム雑記 第100回:100回記念だから気合い入れて日本ゲームユーザー協会について書いたら長くなっちゃった……、と言う話題
気まぐれゲーム雑記
第100回「100回記念だから気合い入れて日本ゲームユーザー協会について書いたら長くなっちゃった……、と言う話題」
継続は力なり……って、力になっているのですかねぇ?
祝100回目記念……と自分を称えるの巻
ココだけの話ですが、この気まぐれゲーム雑記を書き綴ること100回目と相成りました。
いや、これでめでたいと思うのはわたくしこと管理人一人だけでして、皆々様にとっては「ゲーム好きのちょっと変わった人が、面白いかどうかわからんけど何となくゲームの話題を書いている謎コーナーが100回目」と言うだけの事です。……言葉にすると我ながら中々に的確なお言葉だなぁと自覚しつつ、もっとわかりやすく、面白く、時には辛口にゲームとか業界とかそんなことを綴っていければ良いなぁと決意を新たに頑張る所存で御座います。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げる次第です。あ、一つだけ嬉しい事は、この連載雑記って案外人気だった事です。本当にありがとう御座います。
で、今日も今日とて大した話題がありません。
そもそも年末時に、それも性なる聖なる夜にネタを追い求めたところで出てくるわけもありません。ジングルベルならぬシングルヘルというヤツです。
というわけで、インタビューだの何だのでそろそろ全容が分かってきた気がする「日本ゲームユーザー協会(JGUA)」なる団体について、アレコレ疑問をぶちまけてみようと思う次第です。……記念すべき100回目は、辛口なテーマとなりました……。
文章の書き方とネーミングセンス
12月初め頃「日本ゲームユーザー協会(JGUA)」が設立されました。
お笑いコンビ「アメリカザリガニ」の平井善之氏を会長とする、「何を目的にしたいのかがさっぱりわからなかった団体」です。すでに過去形なのは、先日公開されたインタビュー記事などである程度見えてきたからであって、それまではハッキリ言って何が言いたいのかよくわからない団体でした。公式サイトはこちら。
当然ながら、「日本ゲームユーザー協会」とご大層なネーミングで協会を設立し、しかもそれを「メディアに対してプレスリリースする」という事で、ポジティブな意見も多少はあれど、大きくはネガティブな注目を浴びることになります。そりゃこのネーミングでは、さも「ユーザー代表」的な協会であるとしか思えません。それに、わざわざメディアに対してプレスリリースした事や、公式サイトを見てもコンサルティング業務とか何だとか、何ともお堅いイメージが付きまとう事は間違いなしです。
企業の社長さんやら弁護士さんやら高校生さんやらデザイナーさんやら、運営メンバーのレパートリーには富んでいるようですが、少なくとも「どういった文章が一番ユーザーに伝わりやすいか」という根底を考えていなかったように思います。
今でもTOPページにある文章(以下、抜粋)『家庭用ゲーム機用にリリースされたゲームを愛してやまないユーザーからちょっとはプレイしたことがあるライトなユーザーまで全てのユーザーのための団体です。』(ココまで)は、「人によっては反感を覚える文章」だと言えます。
「○○のため」というのは、時にして押しつけがましい思考をも植え付けるからです。ここらへんのCMを参照してみて下さい。誰しもが、好意的に文章を読んでくれるとは限らないと言うのは、知っておいて損はないでしょう。……当然、この文章も、ですけどね。
何がしたいのかを明確に
ともあれ、ネガティブな注目を浴びてしまった「日本ゲームユーザー協会」ですが、その実体は「非営利団体」であることや、平井善之氏はボランティアで動いている事、今のところ平井善之氏のポケットマネーであれやこれやをしている事などがインタビューからわかりました。詳しくはこちらやこちら。
長い割にはさほど凄く良い内容でもないと思いますので、さらっとまとめちゃうと以下のような感じです。
- 営利団体じゃない(非営利団体)
- 利益を追求する気はない
- 平井氏個人は、仕事としてゲームに関わる事もあるが、「日本ゲームユーザー協会会長平井善之」とも言えるわけで、そこらへんはボランティアになってしまうので、スタンスを決めかねているから意見があれば教えてほしい
- 日本ゲームユーザー協会は、家庭用ゲーム機と機携帯ゲーム機、DLCを対象にしていて、ソーシャルは考えていない
- 真面目になりすぎて、反感を買っちゃったのは想定外。もっと真面目にやらなければ良かった(くだけた意味合いで)
- ゲームを以前やっていたけど、辞めていってしまった人達にゲームの面白さをアピールしたい
- ゲーム業界を盛り上げたい
- 今のところフェイスブックでの活動が中心
- 業務とか堅苦しい事を書いてるけど、全部友達に教えるという意味合い
- アンケートをやっている株式会社ゲインはお友達
- フェイスブックの「ゲームについて熱く語る会」のページの内容が広まれば、「日本ゲームユーザー協会」に対するイメージが多くの人に伝わる
- 動画配信とかやっていきたいけど、協会として直近の予定は「なし」
- コミュニケーションを取り、いがみ合うのは止めよう
だいたいこんな感じです。
先にお断りしておきたいのは、管理人はこの団体様について敵視したいわけではないです。ただ、「ありとあらゆるところでツッコミ要素が多すぎる」のです。
例えば、「非営利団体なのにアンケートやネットリサーチを主要業務としている株式会社ゲインさんのシステムを、お友達だからといって使ってしまったら繋がりを指摘されてダメすぎる」というのは、想像に容易いところではないでしょうか。ハッキリ言えば、平井氏がボランティアでこういうゲームについての活動をするならゲームの仕事についての云々、というくだりがファミ通さんの方のインタビューにありましたが、「なぜそれがアンケートシステムを採用する際は考慮されないのか」は大変不思議でなりません。
アンケートシステムはちょっと勉強すれば作れますし、それこそ「お友達に新規で構築して頂く方が広い意味でユーザーに対して中立である」ように思います。他にも、主立った活動拠点が「フェイスブック内にしかない」事、何より「協会として直近の予定はなし」というのが「よくわからない団体」という事へと繋がっていきます。すでにネガティブな印象が強い協会なら、余計に行動は起こすべきです。もちろん、慎重かつ大胆に、ですけど。
正直を言えば、コミュニケーションを取ろうといっているご本人が「フェイスブックという日本人の使用率が低いSNS内で活動している」と言う事も違和感です。実名があるからこそ重要という点もありますが、広くユーザーを集めたいなら得策ではありません。
恐らくコレは、ゲームユーザー協会が定義するゲームユーザーのすべてが、物事に対して好意的な見方しかしない人達だったら、ある程度上手くいったかもしれないでしょう。ですが、少なくともメディアに対して不信感を抱いている人はいるという現状において、「すべての対応に甘い」という結論しか出てこないわけです。
例えるなら、あるゲームシリーズの熱狂的ファンしかいない、そのゲームシリーズのMMOベータテストみたいなもので、恐らく「日本ゲームユーザー協会」はユーザーに対して「善」でありたかったように思います。ですが、多くのユーザーはその名前から「中立」の立ち位置であるかのように見えてしまった、といった感じでしょうか。……個人的な意見ですから、真意のほどはわかりませんが。
面白いゲームを他人に勧めるのは、とてつもなく難しいです。管理人がどんなに「クルセイダー キングス II」が楽しそうだからみんなでやろうぜ! と呼びかけたところで、シミュレーションが嫌いな人は敬遠しますし、恐らくシミュレーションが好きでもマニアックすぎる内容から「楽しめる人はかなり限られる」でしょう。一個人なら面白おかしく書いていくのもエンターテイメントだと思いますが、組織としてアンケート結果などを運営していくならば「どのようなユーザーにとって面白いものなのか」が重要視されて然るべきかと思います。そのためのデータですし。それができないなら、アンケート結果を公開するだけの中立を保つのが良い方法かと……。
なんとなく、大学のサークル的なノリで作ったモノが想像以上に違うベクトルで見られてしまった感が満載ではありますが、今後どのような活動をしていってゲーム業界を盛り上げてくれるのか……。色々と楽しみですね! ……直近の予定はなしですけど……。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:日本ゲームユーザー協会について、あれこれ書いて見たんだけど、まず先にお詫びを。100回記念だからって調子に乗ってダラダラ長い文章を書いてしまいました。いつもより長くてゴメンナサイ。
:……まぁ、長いな。そこについては、100回記念だからってことで見逃して貰えれば幸いです……。
:まぁ、そんなわけで「日本ゲームユーザー協会」についてなんだけど、要するにコレ「単なる部活やサークル活動」みたいなものであって、プレスリリースする程大層な話じゃなかったよって事に思ったわけですよ。……フェイスブックやってないから、「ゲームについて熱く語る会」と言われてもネェ……。
:まずは、間口を広げるところから、だろうな……。