気まぐれゲーム雑記
第96回「次世代機についての言及がちらほらと出てきている、と言う話題」

どこがどう飛び抜けることになるのでしょう？

Wii Uの現状？

日本では、Wiiの後継機としてWii Uが発売されました。
一応次世代ハードではありますが、他の機種とスペックを比較してもWiiの次世代機である、という風に表現するほかないところではあります。良くも悪くも、値段相応の落としどころだったのでしょう。当然ながら、ハイスペックなモノと比べたらそれが良い要素であると言えるわけはありませんが、結局は面白いソフトが出るかどうかと、一般大衆が受け入れやすい値段かどうかで決まるのが市場の流れでもあります。……ソフトはソフトでまた別問題ではありますので、Wii Uの場合はソフトのラインナップをどうにかしないと、色々と宜しくない流れにもなってしまいそうですが。

そんなWii Uではありますが、GameSpotさんがWii Uのレビューを公開しました。詳しくはこちら（前編）とこちら（後編）。
ざっとまとめると、次のような感じ。

• 大きさはコンパクトで良い
• ゲームパッドは大きいし慣れない
• ロード時間が長いし、受け入れられない水準
• もっとも可能性が期待できるのは、Off-TV Play
• でも、現状そのプレイが出来るタイトルが少ない
• メディア再生がないので、その部分は他のハードに劣る
• ニンテンドーネットワークの導入は良い事だが、今度どうなっていくかはしばらく見守る必要がある
• 他社のゲームコンソールがパーティゲームを放棄する中、Wii Uはちゃんと対応している
• グラフィックは、PS3や360と同等程度に思えるが、グラフィックにうるさい人から見ると若干見劣りするかも
• 発売されているいくつかのタイトルはPS3や360の方が明らかにスムーズな描写だった
• 今のところ、任天堂はWii Uで大成功を収めているとは言いがたい
• 自社タイトルはともかく、他の独占タイトルが3つしかない
• 今のところ、最も嬉しい機能は「Off-TV Play」
• Wii Uでしかプレイ出来ないタイトルを出して行く必要がある

こちらの記事は、ポジティブな意見とネガティブな意見、きちんとかき分けているのが良いところだと言えます。日本で他のメディアだと余り見受けられませんし。
というわけで、今日は次世代ハードが云々的なお話をしていこうかと思う次第です。

次世代機への期待と不安

Wii Uは、現状任天堂タイトルのみプレイ出来れば良い、という人ならお奨めできますが、そうじゃなくて任天堂のタイトル以外も気になる、という人にはお勧めしがたいのが現実です。個人的には、今年中に来年のガラガラスケジュールをどうやって埋めてくれるのかを期待と不安を入り交ぜつつ楽しみにしているわけですが、かといって噂されているソニーやマイクロソフトの次世代機がもの凄く良いモノになるのか、と言えばそれもまた別問題になります。

かつて、あのCoDシリーズで有名なActivisionと裁判沙汰にまでなったDouble Fineのティム・シェーファー氏は、次世代機は小規模のディベロッパーにもオープンでなければならないと語っています。詳しくはこちら。
懸念されているのはやはりゲーム開発にかかるコストがネックになっていて、「次世代機が超大作のためだけの存在になってはならない」と言っています。そして、Steamのようにオープンになってくれないと、関わり続けるのも厳しいとも語っていました。

どの次世代機が市場を占めるのか

ここまでの事をまとめると、PS3や360と性能面では余り差がないWii Uを現行機と見据えつつも、ゲームパッドとWEBへの融合を果たしながらコアユーザーと新規ユーザーを広げていこうとする任天堂。それらとは正反対に、ハイスペックな性能で、小規模なディベロッパーには手が出せない可能性すら秘めている、ソニーやマイクロソフトが出すと噂の次世代機。両極端でありつつも、どちらにも良い点悪い点があるでしょう。

どれが市場を占める事になるのか、というのは、それぞれのハードの価格やタイトル次第だと言えます。欲しいタイトルがあっても、ハードが高すぎたら手が出ませんし、逆も然りでしょう。あとは、ゲームメーカーや開発者達がどう判断するかです。
Wii Uが先陣を切るように発売されましたが、その後のソニーやマイクロソフトはどう出てくるのか……。それぞれに注目していきたいですね！