一週間を振り返るコラム的な何か
第19回「新生FF14に期待しても良いのかなぁ？　と言う話題」

まさに、期待と不安を入り交ぜる展開なのです。

すっかり寒くなりました

驚くほどあっという間に寒くなりました。暖冬だの何だの言っていた夏は何だったのだろうか？　という寒さです。
皆々様、体調管理には十分お気を付け下さい。

さて、今週のゲーム業界は、DmCデビルメイクライの体験版が配信されたり、シュタゲの新作が発表されたり、Wii Uの海外ネタがたくさんでてきたり、新生FF14の話題がでたりと、そこそこに盛りあがった気もする一週間でした。
というわけで、今週は当ブログでは余り取り上げなかった新生FF14の話題をしていこうかと思う次第です。

反省しきりのFF14

FF14が、ゲームメーカー史上何とも笑えない大失態をしてから、早2年。
一旦ゲームをクローズドさせてから、新生FF14として再構築するという、中々に前代未聞の行動を取ったのは比較的記憶に新しい事です。ここに来て、新生FF14が随分と注目を集めている印象があるように思えました。というのも、「唯我独尊的なクリエイターの考えこそ至高である」という発想と、「傲慢なまでに強引なビジネス展開」をしてきているようにも思えたスクエニですが、プロデューサーの吉田氏やテクニカルアドバイザーの橋本氏を筆頭に、そこらへんの考えを覆す発言を繰り返しているからです。参照元はこちらやこちら。

もの凄く簡単に言ってしまえば、今まで見えなかった開発や運営体制を、ユーザーから見られても恥ずかしくないクリアなモノにした、というところでしょう。そうでなければ、吉田氏のFF14の発言に期待を持つこともありません。結局のところ、ユーザーの不満を、わかりやすい形としてはっきりと「こういう事なので、こうだから修正（延期）する」と形を示してくれる人こそ、求められていたように思います。

顧客満足があってこそ、それが娯楽産業での儲け方になるのは当たり前な考え

現在の新生FF14はαテストの段階で結構良くできているという声が多いようですが、現在のテストは「FF14の頃から最後まで残り続けてきた人達が参加しているテスト」なので決して楽観視はできません。……αテストが散々過ぎた某イクシオンサーガに比べれば何てことは無いくらい楽観視しても良いように思えますが……。
なんにせよ、プロデューサーの吉田氏は妥協をすべきラインとそうじゃないところをわきまえているようなので、安心はできそうです。

そもそも、現時点においてスクエニは賛否両論を非常に多く持つ企業です。CoD BO2のエリート対応や翻訳問題、ブラウザゲームのブレイブリーデフォルトの一件、他にはFF14で批判を受け、FF13ヴェルサスはもはや何がどうなっているのかは、いちユーザーの知る由もないところになっています。ですが一方で、ブレイブリーデフォルトは良作であるという評価を受け、新生FF14には期待できるモノになっているのでは？　と思っている人も増えてきている雰囲気は受けます。

各ゲームタイトルに賛否両論があるのは大いに結構です。ゲームは娯楽品である以上、個人の趣味が反映されやすいので、好みのゲーム、そうじゃないゲームがあるのは当然です。ですがそれ以前に、このゲームは○○が作ったから安心できる、というモノをスクエニからは余り感じません。むしろ、不安になる要素の方が多いと言う事が、すべてを物語っているでしょう。……管理人も、ブレイブリーデフォルトをかなり躊躇した挙げ句に購入を決意した次第ですし……。

娯楽ビジネスは、顧客満足の先に金銭的な儲けがあります。顧客満足が達成できないまま先に進めば、結局はその不満や不安が蓄積し、その企業を信用できなくなるのは当たり前の事です。FFやドラクエという日本でも最大手と言えるタイトルを抱えているスクエニではありますが、新生FF14一本で信用回復、という構図にはならないでしょう。ですが、信用回復への足がかりにはなると思います。
かつてあったような「エニックスだから・スクウェアだから（色んな意味で）安心」という気持ちになれるようなタイトルを、今後は多く排出してもらいたいと切に願いたいですね。