ビジネス:任天堂の平成25年3月期 第2四半期決算が発表されました
12月8日にWii Uを発売する任天堂さんですが、平成25年3月期 第2四半期決算が公開されました。
その結果は、営業損失が約291億円、経常損失が約472億円、四半期純損失が約279億円の赤字となりました。また、それに伴い通期業績予想の大幅な下方修正をしていて、純利益200億円の黒字だったものが純利益60億円まで引き下げられています。
赤字や下方修正の主な理由は、3つ。
- Wii Uのハード製造を開始したため、当期だけで回収は厳しいという事。
- 3DSが海外では予想よりも不振である事。
- 最後に円高による為替損失が232億円だと言う事。
Wii Uはハードが約550万台、ソフトが約2400万本(DL含め)を見込んでいるようで、来期になればどれだけ目標に近づいたかが明確になってくると思います。
また、3DSについては、海外におけるキラータイトルが必要である事がはっきりしています。日本だと値下げにモンハン3Gがキラータイトルとなりましたが、海外向けタイトルをどうするのかがポイントでしょう。 Wii UにUBIさんを取り込んだのは、ここらへんが理由の一つかもしれません。
とはいえ、やはり大きく足を引っ張ったのは超円高状態であるということです。
これは任天堂さんに限らず輸出産業全体に言える事で、非常に厄介な問題としてくすぶり続ける事になります。経済は生き物というだけあって今後どうなっていくかは非常に不透明ですし、任天堂さん1社の力でどうにかなる問題でもない、というのが非常に悩ましいところでしょう。
円高状態以外の課題は見えていると言えますが、今後ユーザーにとって明確に見えるモノと言えば、Wii Uがどれくらいスタートダッシュできるかという部分です。3DSのように、何かをきっかけに盛り返す事も出来ますが、スタートダッシュは失敗しない事が一番です。年末、果たしてどうなるでしょうか? 期待と不安を入り交ぜながら、今後の任天堂さんの動向に期待したいですね!
[情報元:平成25年3月期 第2四半期決算短信,通期業績予想の修正に関するお知らせより]
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:今回も任天堂さんは赤字だったそうだ。
:下方修正しながらも、黒字予想ってのはWii Uに結構期待してるってところかな。タイトルが揃えば売れるとは思うけど、揃うかどうかがポイントだね。それにしても円高はスゴイなぁ……。
:円高もそうだけど、3DSは海外で不振なのか……。日本だとシェアを伸ばしているから、海外もそれなりかと思ってたわ……。
:日本国内だけを見ているとそういう風になりがちかも。やっぱ、広く大きく情報は仕入れた方が、色々とどうなっていくのかが見えてくるかもしれませんな。……だからどうしたって話でもあるんですけどネー。