連載:気まぐれゲーム雑記 第1101回:ゲームを評価する事と誹謗中傷する事は違うというお話

独り善がりなゲームログ

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自分の感じたままに「ゲーム」を評価しよう

AZです。こう見えて、一人暮らし歴がかなり長いので炊事洗濯家事は一通りこなせるのですけど、だからこそ「食器を洗うのが大変」という主婦の意見がもの凄くよく分かってしまう人です。

それはさておき、なにやらファミ通で連載されている「無慈悲な8bit」でゲームの評価に対して言及した事が話題になっているようです。

まぁ、その……なんでしょうね。

さて、いつかどこかでごく僅かながらに書いた気もしますが、かつて私は山本さほせんせの漫画でいうところの「子役」の立場“だった”わけでして。まぁ、つまりはゲーム開発に関わる身内がいたということであって、それを信じるかどうかは皆様にお任せしますけど。個人情報をさらさない以上、それを証明する術はないですし、さらす気も毛頭ないので。とはいえ、それなりの悪意にもさらされてきたわけでして、無関係な家族に対し無言電話やら「死ね」だの「クズ」等々の誹謗中傷はそれ相応に体験しているので、せんせの言わんとしたいことは察する事ができます。ですが、漫画はあまりにも家族寄りに書かれすぎていて、もうちょっと“作品の云々は好きに言えば良いけど、クリエイター等々開発陣の人格などを攻撃するのはよろしくない”というアプローチのほうが、せんせの伝えたかった事が正しく伝わったのだろうなぁと、思うわけであります。家族にスポットを当ててしまっているが故に、評価と中傷の区別がゴチャゴチャになってしまった、とも言えるのではないでしょうか。

正直、ゲームの評価というのは色んなところに繋がっているので、“難しい”一面があります。少し考えてみましょう。とあるゲームに対し、「つまらない」と評したとします。あくまでも、「ゲームのみ」の話です。ですが、どう足掻いてもその先にあるステップとして、“あのつまらないゲームを作った会社”という評価が出てきてしまいます。例え、自分が「ゲームのみ」の評価をしたところで、それだけにとどまらないのが現実なのです。私も含めたそれなりの人達には、「あれを作った会社(もしくは個人)なので信用できるorできない」という考えがあると思うわけですよ。ですが、それは“評価”した結果として出来上がるモノです。そして、それが信用できるか否かに繋がっていきます。……まぁ、その評価を書いたのが“商業メディア”になると、「消費者のために書いた」のか、「メーカーのために書いた」のかわからなくなっている問題、というのもありますけど。

しかして、作り手側の人格などを攻撃するというのは、それはただの誹謗中傷です。ゲームの評価とは何ら関係ありません。例えばフルプライスの凄くつまらないゲームをつかまされたとして、それに憤怒して怒りの鉄拳を喰らわせてやりたいが故に誹謗中傷するというのは、心情としてわからんこともないですが、そんなことより理路整然と、何故つまらなかったのかを切々と語れば良い、と思うのです。そういった意見が多く集まるなら、それはそういう作品だということで、会社の評価に繋がっていきます。もしそうじゃなければ、自分には合わないタイトルだった、というオチにしかなりません。

それに「不満ばかりが集まる環境」を回避するため、ゲーム会社や商業メディアはしっかりと“情報”を伝えて欲しいのです。例えば、とあるアクションRPGで「アクションが苦手な人も大丈夫!」みたいな文言があったとしても、そもそも「アクションが苦手な人はアクションをあまりやらない」でしょうし、そういった層に無理矢理買わせたところで「不満が集まりやすい」のは言うまでもありません。もちろん、実際にやる人はいるでしょうし、それで楽しめたなら万々歳です。ですが、ある程度はリスクを考慮した上で使う文言にも思えます。他には、事前情報と全然違う内容ならば、それはもう炎上するべくしてした、とも見てとれるわけです。願わくば、“どのように楽しむべきタイトルか”や“どういった人達なら楽しめるのか”という情報を、正しく伝えて下さい。ネットが普及し、情報伝達が恐ろしく早くなった現在において、「誰にでも売れれば良い」みたいな時代は、もはやとっくに終わっているのです。

ちょっと話が脱線した気がしないこともありませんが、一生懸命時間をかけて作ったモノが「つまらない」と評価されたら、作り手は非常に苦い経験をするのも理解できます。ですが、プレイした人は「正当な価格」を出して買ったわけであって、それに対する評価というのは受け入れないといけない事でしょう。ゲームの評価は「面白い」「つまらない」「自分の価値にあうか否か」で語られるべきであって、作った人の環境や人格などを攻撃するために使われるような事があってはなりませんが、評価する事と中傷する事をきちんと分けて考えていきたいモノですね。

連載:気まぐれゲーム雑記 第1101回:ゲームを評価する事と誹謗中傷する事は違うというお話に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:ゲームを評価する事と誹謗中傷する事は違うよーってなお話です。

しゃきーんさん:そりゃまぁ、誹謗中傷はダメだわな。

しょぼーんさん:人間として、当たり前のことかと。ゲームに関しての評価が、いち企業や個人に影響するというのは理解できるけど、それはゲームとしての評価だから。いち個人を攻撃するための評価は、あってはならないことだと思うよ。……あ、あとついでなんだけど、短文で点数付けの評価をするってのはファミ通も該当するのかなーと……。

しゃきーんさん:……まぁ、クロスレビューは昔ならまだしも、今の情報量が多いゲームでは難しいとも思うよなぁ……。

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