連載:気まぐれゲーム雑記 第1057回:「スプラトゥーン」が“CEDEC AWARDS 2016”で三冠を取った件

スプラトゥーン

受賞は良しとして、CEDECの説明がよくわからない?

わかりやすく説明するのは大切です

AZです。話題のアプリ「ゴルスタ」がなかなかのディストピア感満載で、わたくしめも大学に入る時は宗教関連や胡散臭い勧誘に気を付けろ、などと教わった事を思い出しました。

それはさておき、「スプラトゥーン」が“CEDEC AWARDS 2016”で三冠を取ったそうです。

ビジュアル・アーツ部門

ゲームをより楽しく演出するイカすビジュアルデザイン
「スプラトゥーン」開発チーム(任天堂株式会社)

授賞理由

ポップで独創的なビジュアルがゲームデザインに良くマッチしている。
ゲーム内 SNS でファンアートも取り込むなど、ビジュアルがゲームの楽しさをより高めることに成功している。

ゲームデザイン部門

日本人になじむMOBA・FPSの提案
「スプラトゥーン」開発チーム(任天堂株式会社)

授賞理由

システムは「FPS」「MOBA」でありながら、コアではなくカジュアルな方向へ日本らしく作り上げた。無償でのバージョンアップやイベントなどでの定期的な盛り上げやバランス調整を行い、新しいユーザーの開拓や獲得に成功した。

サウンド部門

独自の音楽制作アプローチに加え、「シオカラーズ」ライブという新しいかたちのメディアミックス展開を実現
「スプラトゥーン」開発チーム(任天堂株式会社)

授賞理由

ゲーム内に架空バンドを想定するなど、独自の音楽制作アプローチを通じて音楽世界観に高評価を得たことにとどまらず、ゲーム内CGキャラクター「シオカラーズ」をメインに据えたメディアミックス・ライブコンサートを実現し、新しいかたちの音楽メディアミックス展開を成功させた

[引用元:CEDEC

おめでとうございます。

「スプラトゥーン」が話題になったのは間違いない事ですし、長期間遊び続けたわたくしめが言うのも何ですが、非常に良いゲームだったとも思って降りましたので、納得の受賞というべきところにはなりましょうか。今後のさらなる展開を期待したいモノがあります。

その一方で、ちょっと気になる点がありまして、それはCEDECが言う“ゲームデザイン部門”の受賞理由です。「システムは「FPS」「MOBA」でありながら」という一文ですけど、システムは「FPS」「MOBA」ってどういう事なのかが気がかりなところとなってしまいました。FPSについては、プレイしたことがあれば「TPS」の一言で終わりますし、「MOBA」については“マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ”という英語の意味なら該当する可能性も否定できませんが、従来のRTSからの派生したジャンルという見方ならばレベルアップやラインなどの概念がないスプラトゥーンがMOBA系かと言われると、流石に無理がある様な気にはさせてくれます。

まぁ、いずれにせよ、「スプラトゥーン」は多くの人に対し対戦型シューターがどういったモノなのかを示し、その手のジャンルの新規プレイヤー層を開拓したことに間違いはないであり、Wii U持ちな方ならやって損はしないゲームの一つとも言えます。ラストフェスを終え、一息ついた感がある「スプラトゥーン」ではありますが、新作などを含めた今後の展開を期待したい限りですね。

連載:気まぐれゲーム雑記 第1057回:「スプラトゥーン」が“CEDEC AWARDS 2016”で三冠を取った件に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:「スプラトゥーン」が“CEDEC AWARDS 2016”で三冠を取ったよーってなお話です。

しゃきーんさん:まぁ、コレはコレでいいんじゃね?

しょぼーんさん:実に喜ばしいのだけれども、CEDECの受賞説明がなんかこう、「FPS」とか「MOBA」って何だか違う感じの説明が出ておりまして……。何となく、言わんとしたいことはわからんでもないんだけど、素直にTPSとかそういう説明じゃダメなの? とは思ったりもしました。……ま、何にせよ話題になって広まったのは確かなので、今後の展開に期待したいのはかわらんですけどね。

しゃきーんさん:ま、そういう発表が出てくる事を楽しみにしておきたいな。

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