気まぐれゲーム雑記
第776回：PS Plusの国内会員数が初年度の50倍

今後の課題は色々ありそう

「高価」なモノから「お手軽」なモノへ

AZです。こう見えて、PS Plusの有効期限はあと2年残っています。

それはさておきまして、PS Plusの国内会員数が初年度の50倍になっているという紹介記事が公開されております。

――PS Plusのサービス開始からもうすぐ5年が経ちますが、ここまでを振り返っていかがですか？

塚嵜　まずは何をおいても、加入して使ってくださっている皆様、そして辛抱強くサポートしてくださった、業界内の非常に多くのパートナーの方々に、強い感謝の気持ちをお伝えしたいですね。本当にありがとうございます。おかげさまで加入者数も順調に伸びておりまして、国内では、PS Plusスタート初年度末時点と比較すると50倍ほどに達しています。

～中略～

――フリープレイの提供タイトルは、昨年の夏くらいから、劇的に充実度が増したように思います。何か変化はあったのでしょうか？

塚嵜　大きく分けて3つの点で変化がありました。ひとつは、PS Plusがより多くの皆様に使っていただけるようになってきましたので、コンテンツ全体の編成としても、より多くの方に楽しんでもらえるように、気を配るようになったことです。当初は比較的コアなユーザーの皆様に寄せたコンテンツを意識していたのですが、現在は、ある特定の皆様だけが遊んでいる、といった状況にならないように注意しています。

――確かに、ジャンルもテイストも多彩ですよね。そのほかには？

塚嵜　もうひとつは、加入者数が増え、ダウンロード数も増えてきたことで、ゲームメーカー さんにも強い関心を持っていただけるようになったことです。たとえば「新作を翌月出します」というときに、過去作をフリープレイで遊んでもらうことで、うまく連携を取って、売上増につなげる、といったケースも出てきました。パブリッシャーさんからご提案をいただいたくことも増えましたし、逆にこちらから提案する場合でも、スムーズにお話しが進むようになりましたね。PS Plus開始直後は、認知度も低く、「PS Plusとはこういうサービスです」とご説明するところから始める必要がありましたから。

――なるほど。3つ目の変化は？

塚嵜　もともとPS Plusには、グローバルで育てていこうという方針はあったのですが、いままでは地域ごとに個別の成果を出そうとがんばってきていたんですね。それがこの1年、PS4が発売される少し前から、グローバルサービスとして、PS Plusのサービスの統一感、一貫性を、より高めていこうとしています。

［引用元：ファミ通.com］

50倍という数字がイマイチよくわからないのですが、良い傾向のようで何よりですね。

PS Plusは、フリープレイが今のところ賑わっているような印象もありますが、他にもPS4でのマルチプレイをするためにはほぼ必須なサービスとなっています。より、PS Plusに加入してもらうための施策として、サービスに付加価値を付けるのは非常にわかりやすい手立てとも言いましょうか。

特にフリープレイは、「ゲームが発売された時に買わない人達」にとってかなり有効な手立てとなります。月額500円程度でPS4やPS3、Vitaの何かしらのゲームが楽しめるのだから、それで十分という人達は一定層いる事に間違いはありません。課題と言えば、それらの人達をどうやって「ゲームを発売された週に買いたい人達」にランクアップさせるかという部分な気はします。

ゲームと言えば、元々「高価」な娯楽です。ハードとソフトがないと、娯楽として成立しません。何をどう足掻いても高くつくのです。ですが、PS Plusというのは定額課金をする事で「高価」なモノが「お手軽」と思えるモノへと価値観のシフトが起きている印象もあります。いやまぁ、フリープレイで十分と思う人達がいる一方で、フリープレイにはほとんど興味なく「ゲームが発売された週に買う」人達もいますので、そこらへんは個人の価値観の問題になるわけですが。

今後、PS4が普及するに従って、どれくらいPS Plusの加入者が増えるのかはわかりませんが、サービスである以上はとことん充実させていく事が命題になります。加入していない人達をどのようにして加入させる気にするのか、楽しみに見守りたいですね。