連載:気まぐれゲーム雑記 第728回:クラウドが当たり前になる未来はもうちょっと先の話

気まぐれゲーム雑記
第728回:クラウドが当たり前になる未来はもうちょっと先の話

2~3年はじっくり準備期間……でしょうか?

売れる時期と売れない時期があるのはハードメーカーの定めでもある

AZです。「○○の精神的後継作」という感じに近しい言葉をみると、著作権の問題は深いのだなぁといつも思ってしまいます。

それはさておき、産経ニュースがクラウドによって据え置き型ゲーム機が消えると、見事な煽り記事を書いております。

据え置き型ゲーム機向けにつくられた本格的なゲームをテレビとコントローラーだけで楽しめるようにしたのは、ネット上にデータを保存する「クラウド」技術だ。サービスはすでに米国で提供されており、将来的にはゲーム機が存在しなくなると予想する関係者は少なくない。

ソニーは1年前のCESで、ゲームのストリーミングサービス「プレイステーションナウ」を米国で始めると発表した。これは、インターネット上でゲームをレンタルするサービス。動画配信サービスなどでお金を払うと一定期間、映画などを視聴できるサービスがあるが、そのゲーム版と考えればわかりやすい。ソニー以外の会社のソフトを含め、200本以上が対象という。

~中略~

昨年12月24日、ソニーとサムスンは同じく米国で2015年前半に、サムスンのテレビ向けにプレイステーションナウのサービスを始めると発表。直後に開催されたCESの会場で、そのデモプレイが展示されていたというわけだ。

~中略~

プレイステーションナウのサービスはまだ、日本では提供されていない。ただ、インターネットとの接続を背景に、パッケージに入ったゲームソフトを小売店で買ってきて家にある据え置き型ゲームにセットする-という従来の楽しみ方は確実に変わってきている。

~中略~

サムスンは米国で液晶テレビのシェア首位。ゲームを供給するソニーからみると、ゲームになじみがない人を含む幅広いテレビ視聴者にサービスを提供できる。収益基盤が強固になるだけでなく、ゲーム愛好者の裾野を広げることにもつながる。

最新機種のPS4の世界累計販売台数は、1月4日時点で1850万台。プレイステーションナウのサービスは現在、一世代前のPS3のソフトが対象だが、いずれは最新のゲームが提供される可能性もある。PSシリーズは現在までにPS4までリリースされている。仮に将来、「PS5」が商品化されないことになれば、それはソニーのゲームがテレビを通して、世界中に行き渡ったことを示すかもしれない。

[引用元:産経ニュース

まぁ、わからんでもないですけど記事の見出しは現状だとちょっと煽り過ぎですかね。

ゲーム好きでゲーム情報をかき集めているような人達なら分かる話でしょうが、PS NowでPS4のタイトルができるようになったりするのは、まだまだ遠い話になりそうなのは言うまでもありません。とはいっても、長い目で見ればクラウドがメインになるという可能性も否定はできません。例えば、PS4が賑わっている中でPS5が本当に出てくるのかどうかはわかりませんが、「PS5」と位置付けられたクラウドサービスが出てくるかもしれないわけです。

PS Nowのサービスによって、PSで可能なゲーム体験というのはより身近になります。現時点ではPCはさておくとして、据え置き機がゲームの最先端を走っているモノだとすると、クラウドはそこから一歩遅れたモノを補っているという位置付けです。ですが、いつその主従関係が逆転してもおかしくはないわけで、そういった未来もあり得なくはない、と思う所はあります。

じゃあ据え置き機は本当に消えるのか? と言えば、そうとも思っちゃいません。そこに市場がある限り、残るところは残るでしょう。マイクロソフトやソニーはクラウドなど技術革新の果ての未来像を描いてそこへ進みそうですが、任天堂はとことんマイペースに我が道を突き進むような雰囲気がしないこともありません。クラウドというサービスに移行するところもあれば、とことん据え置き機でやっていくところもあるという事です。

とはいうたところで、クラウドがゲームを牽引するような未来を描くには、まだ現実味を帯びていないところが多々あります。日本じゃPS Nowはサービス開始されていないだけに、余計にそう感じる部分は多いです。今見えているのは、せいぜいSteamのようにDLゲームが当たり前のようになる未来像ではないでしょうか。実際、そこに向けてどこもセールをするようになってきた背景もありますし。

今後、クラウドは可能性がある選択肢として考えられていくでしょうし、すでにスクエニのようにそこへ全力投球する姿勢を見せているところもあります。クラウドが当たり前になった時、ゲーム業界がどのようなモノになっているのかを楽しみにしておきたいモノですね。……何年かかるかわかりませんけど。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:産経が、クラウドで据え置き機は消えるんじゃね!? と書いてるから、いやまぁそこに行き着くにはまだ早かろうよ? と思うわけです。

しゃきーんさん:それに、そういうサービスに完全移行するかどうかもわからんしな。

しょぼーんさん:あとは、残るところは残ると思うよ。せっかくある市場を捨てる必要もない。まぁ、それが企業を支えるくらいにおっきい市場かどうかはわからんけどね。……ま、クラウドに期待しすぎも良くないし、すげー成果が出てくるのを期待待ちしておこうぜ? という事で。

しゃきーんさん:パラダイムシフトが起きるくらいのインパクトがないと、完全移行するのは難しいだろうしなぁ。

連載:気まぐれゲーム雑記 第728回:クラウドが当たり前になる未来はもうちょっと先の話に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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